<横顔>台湾で最も成功した日本人女優ついに凱旋帰国!台湾歴代No.1ヒット映画に主演・田中千絵

Record China    2009年9月2日(水) 21時2分

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08年、台湾映画として台湾映画史上最高の興行収入を記録した映画「海角七号 君想う、国境の南」が来年新春、日本でも公開される。同作に主演した日本人女優・田中千絵は、現地・台湾では一躍人気スターとして引っ張りだこだ。写真は田中千絵。

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08年、台湾映画として台湾映画史上最高の興行収入を記録した映画「海角七号 君想う、国境の南」。日本統治下のノスタルジックな台湾を日本人男性と台湾人女性の恋にからめて描くこの作品は、台湾のアカデミー賞「金馬奨」をはじめとする各国の映画賞を受賞し、主演を日本人女優が務めたことでも話題となった。3年前より台湾を拠点に、流暢な中国語を駆使して売れっ子にのぼりつめた女優の田中千絵。長年の努力が実り、出演オファーの数もギャラもうなぎ登りの現在、アジア全体をターゲットに展開すべく活動を広げている。

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著名メイクアップアーティストであるトニー・タナカ氏を父に持つという恵まれた環境から17歳で日本の芸能界にデビューした田中千絵は、当初はなかなか芽が出ず、不遇の時代を長く過ごした。そんな田中に転機をもたらしたのが中華芸能界との出会い。04年、台湾の超売れっ子アイーティスト、ジェイ・チョウ(周杰倫)による大ヒット曲「七里香/シルクジャスミン」のプロモーションビデオ(PV)に抜擢されたのだ。郷愁を誘う曲調と牧歌的な日本の田園風景を背景に、しっとりとした和風美人の田中の美貌が映え、注目を集めることとなる。

その後、日本のコミックを実写映画化した香港映画「頭文字D THE MOVIE」(05年)への出演も実現し、手ごたえをつかんだ田中は06年、両親の反対を押し切って単身で台湾へ。8か月という短期間で中国語をマスターする。

そして、ここでまた運命の転機が。帰国を直後に控えた07年、田中のブログを見た映画監督・魏徳聖(ウェイ・ダーション)が自身の初監督作への出演を依頼してきたのである。それが「海角七号 君想う、国境の南」だった。この作品は08年、日本で開催されたアジア海洋映画祭でグランプリを受賞すると、続けざまに各国の映画賞を獲得。親日家の多い地元・台湾では日本を題材にとったテーマが受け入れられたのか、興業的な大ヒットにも繋がった。主演の田中も一躍売れっ子女優に、現在はギャラが5倍にまで跳ね上がったとの報道もあるほどだ。

なお、田中の出世作となった同作は来年初頭に日本公開が決定しており、文字通り「凱旋帰国」となる。

●田中千絵

81年8月17日、東京生まれの女優。身長164cm、体重48kg、スリーサイズは上からB86cm・W61cm・H89cm。著名メイクアップアーティスト、トニー・タナカ氏の娘で、母、兄ともにメイクアップアーティストを務める家柄、幼いころより芸能界への憧れを強める。98年、17歳の時にドラマ「美少女H」でデビュー。不遇の時代が続き、06年に単身で台湾へ渡る。芸能活動を停止して8か月間中国語を学び、帰国直前の07年に「海角七号 君想う、国境の南」の主演が決定。08年、台湾YAHOO!の「話題の人物BEST10」の3位に、Googleで検索キーワード人名部門の2位にランクイン。新作に「対不起、我愛[イ尓](本人と同名で主演)」、「愛到底之華山・24」。

●海角七号 君想う、国境の南

08年の台湾映画。魏徳聖(ウェイ・ダーション)監督、ヴァン・ファン(范逸臣)・田中千絵主演。台湾映画としては現地映画史上最高の興行成績を記録。また、洋画をあわせた興行収入でも歴代2位となる(1位は「タイタニック」)。中国本土でも台湾映画として17年ぶりに公開を実現する。台湾のアカデミー賞「金馬奨」で最優秀台湾映画賞など6部門、アジア海洋映画祭と台北映画祭でグランプリなど受賞多数。アカデミー賞外国語映画賞台湾代表作品。来年新春、日本公開予定。(翻訳・編集/愛玉)

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