中国も日本もアジアの「舵取り」にはなれない―米紙

Record China    2009年8月26日(水) 11時19分

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24日、米紙ワシントン・タイムズは21日、「舵取り不在」と題した記事を掲載し、「アジアのどの国もリーダー国としての責務を果たしきれない」との外交官や学者たちによる討論結果を紹介した。写真は中国の政治の中枢・北京の中南海。

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2009年8月24日、米紙ワシントン・タイムズは21日、「舵取り不在」と題した記事を掲載し、アジア各国および米国の外交官・経済学者らがアジアのリーダーとしてどの国がふさわしいかについて討論した結論として、「アジアのどの国もリーダー国としての責務を果たしきれない」と紹介した。新華社通信(電子版)が伝えた。

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米国の国際研究機関イースト・ウエストセンターの主催する政策討論会に参加した“アジア通”の各人は、アジアのリーダーについて、「中国は準備不足で、日本はその重責を負う気がない。インドは世界にデビューしたばかりだ。米国は中東問題や国内経済問題に忙しく、東南アジア諸国連合(ASEAN)各国はこうした問題に淡白」と総括し、多くの参加者が「均衡状態、特に米中両国の均衡がアジアの平和と繁栄実現に最も良い」と結論付けた。

各国に対する具体的意見・評価は次のとおり。

中国については「北朝鮮の核問題に関し、中国が主導した6カ国会議は6年経過した現在も大きな成果が上がっていない」「ラサやチベットで暴動事件が起きるなど国内の政治的問題が依然として突出している」「国境紛争が近隣諸国を悩ませている」などの意見が出された。

総選挙の結果によっては民主党が政権を握る可能性のある日本に対しては「民主党内は元自民党や元社会党の出身者などの混成で、意見がまとまっていない」「リーダーの政権担当経験が不足」など、当面は国内問題に追われるとした。インドに対しては特に目立った意見はなく、「デビューしたばかり」との評価だった。

また、米国に対しては「ブッシュ政権はアジアを軽視していたが、オバマ政権はこうした印象を拭い去ろうとしている」との意見があった一方で、“時代遅れの人”の代名詞として引用される小説の主人公リップ・ヴァン・ウインクルにたとえる辛らつな意見もあった。(翻訳・編集/HA)

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