外国籍取得は愛国心がない証拠!?米国籍取得者の増加で議論が活発化―中国

Record China    2009年8月22日(土) 16時2分

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21日、08年に米国籍を取得した中国人が4万人に上ったことに関連し、中国国内では「国籍と愛国心の関係」についての議論が盛んになっている。写真はニューヨークのチャイナタウン。

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2009年8月21日、アメリカ国土安全保障省の発表によると、08年に米国籍を取得した中国人は4万人に上った。これに関連し、中国国内では「国籍と愛国心の関係」についての議論が盛んになっている。成都商報が伝えた。

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アメリカ国土安全保障省が先ごろ発表した「2008年移民データ年報」によると、08年に米国籍を取得した中国人は4万17人で、メキシコ、インド、フィリピンに次いで4番目だった。

中国人が他国の国籍を取得する目的には、「子供の教育」「高度な福利厚生を求めて」「他国のビザが取得しやすくなる」などが挙げられており、一部では賛同が得られているものの、人材や財産の流出を心配する声もある。

一方、中国人には「国籍あっての愛国心」との伝統的な考え方があり、「国籍の変更即ち中国を愛していない」と受け取る国民も多い。中国を代表する映画女優コン・リー(鞏俐)や、アクションスターのジェット・リー(李連杰)がシンガポール国籍を取得した際に大きな批判が巻き起こったのもこうした背景がある。「国籍の変更はスターの個人的なこと」との考え方も一部にはあるものの、大部分は「自分たちの応援によってスターになったのに、国を捨てるとは!」という理屈である。

こうした議論に、米国籍を持つ中国人女優ビビアン・ウー(代表作:ラストエンペラー)は「国籍やパスポートは一種の記号のようなもの。私が中国人であるという事実は永遠に変えられない」と語り、国籍=愛国心という考えに否定的な見解を示している。(翻訳・編集/HA)

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