<CTR特別提供・中国実態調査>09年上期の広告業界は9%成長、発展のカギは「中小都市での内需拡大」

Record China    2009年8月13日(木) 22時5分

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4日、09年上半期の広告業界観測レポートによると、中国の広告業界は前年同期比9%の成長、業界全体での見積もり総額は約3兆2460億円に達した。写真はロレアルの広告。

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2009年8月4日、中国の大手調査会社・CTR市場研究による09年上半期の広告業界観測レポートによると、中国の広告業界は各国市場の低迷に反して前年同期比9%の成長、業界全体での見積もり総額(注:ここでは値引き前の正規の広告費を指している)は、2323億元(約3兆2460億円)に達した。中国の大手調査会社・CTR市場研究の特別供記事。

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媒体別にみるとテレビの成長が目覚ましく、前年同期比12%の成長を見せた。広告額全体の79%を占めている。雑誌・新聞などの平面広告は苦戦を強いられた。この背景には不動産・建築業界が紙媒体への広告出稿予算を大幅に引き締めたことがある。また、屋外広告はかろうじて同3%の成長。

業界別にみると、トップは化粧品・バストイレタリー業界で、広告額全体の15%を占めた。しかし、成長率としては前年同期比−0.2%。健闘したのはジュース・炭酸飲料・茶飲料で大きく成長した飲料業界で、同50%成長。不動産・建設・交通関係はマイナス2ケタ成長。

企業別にみると、トップは中国飲料メーカー最大手・ワハハ(Wahaha、娃哈哈)で前年同期比135%の成長。続いて仏化粧品大手・ロレアル(L’OREAL、欧莱雅)が59%成長。台湾食品大手・康師傳(カンシーフ)がTOP10圏内に入った。

09年は「内需拡大」が発展のカギとされる中国。購買力・購買意欲ともに著しい成長を続ける中小都市の消費者に、そのターゲットを定めるべきであろう。また、これら中小都市へのブランディングとして、各企業とも広告投入にさらに注力することとなる。国民の消費意欲は無尽蔵。そのニーズの変化や機会を的確にとらえれば、下半期の展望も明るいものとなろう。(翻訳・編集/愛玉)

■CTR市場研究

本社を北京に置く中国の大手調査会社。国内最大の調査網を持ち、市場調査と分析、コンサルティングを業務とする。消費者指数、消費動向、メディア戦略、医療、自動車、金融、電子通信機器などの幅広い分野で展開する。

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