厳しい夏が本格的に到来しようとしている。酷暑を逃れ、涼しい避暑地に逃避したい気分にもなりそうだが、東西南北に広大な国土を持つ中国の人々にとって、その選択肢は山のようにある。今特集ではそんな中国の名だたる避暑地の中でもBEST10に数えられるものを紹介する。第8回は河北省の北戴河。中国ネットの編集。

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北に緑深い山の峰々、南になだらかな海岸線をたたえた紺碧の海をいただく歴史あるビーチリゾートの北戴河。その起源は清朝の光緒帝時代(1890年代)、この地の穏やかな気候に目をつけた英国人が別荘地を開発したことにさかのぼる。往時は各国の富裕層が建てた別荘が数百棟も連なっていたという。北京から車でわずか3時間、夏季の平均気温は北京より3〜7℃低い24．5℃のため、気軽に訪れることのできる避暑地として現在では庶民に人気だ。

全長10kmも続くビーチは遠浅の静かな海で、砂質もきめ細かく肌に優しい。さらに、渤海から姿を現す朝日は、中国でも9大日の出スポットに数えられるほど美しい。緑深い山や公園には散策道が敷かれ、世界に名だたるバードウォッチングのメッカとしても有名。もちろん、カニやクルマエビ、ホタテなどの海の幸を味わうことも忘れてはいけない。(翻訳・編集/愛玉)