<軍事大改革>建国以来か、尖閣諸島など領土問題に備え布石へ―中国

Record China    2009年8月4日(火) 8時59分

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2日、中国政府が1949年の建国以来となる軍事大改革を行う準備を進めていると香港メディアが報じた。改革の目玉はこれまでの7大軍区から4大戦略区への改編だという。写真は中国人民解放軍東海艦隊。

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2009年8月2日、香港の「鏡報」は、中国政府が1949年の建国以来となる軍事大改革を行う準備を進めていると報じた。改革の目玉はこれまでの7大軍区の4大戦略区への改編だという。

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同メディアによれば、改革によって現在の7大軍区は解消され、北部戦略区、東部戦略区、南部戦略区と西部戦略区の4つの戦略区が編成される。「戦略区連合司令部」と戦略区内の各省の共産党委員会書記で「小軍委」を構成し、それぞれの戦略区を統括する構想だという。トップとなる小軍委書記は中央政府が指名・派遣し、「小軍委」は緊急時の決定権をもつことになる。

この再編は、周辺諸国との関係の変化を念頭においたものだ。東北部では朝鮮半島の情勢悪化と同時に出兵、平和維持活動に当たる必要があり、東部では尖閣諸島をめぐり日本と対立している。中台関係は現在比較的平穏だが、台湾に対する軍事戦略を撤回するのは時期尚早。南部では、ベトナムが実効支配している南沙諸島を取り戻す思惑があり、西部では軍拡を進めるインドとの国境画定戦争が起こるのも時間の問題だとの見方もある。

再編による最大の変化は、陸・海・空・ミサイルの4部隊をそれぞれ独立させず、戦略区がそれらを統括し、総合的作戦を展開することが可能になることだ。

<以下は予想される改編後の新軍事戦略区>

北部戦略区:現瀋陽軍区に内モンゴル自治区を加えた区域

東部戦略区:現南京軍区に「東海艦隊」、同軍区所属の空軍と戦略ミサイル部隊および武装警察を加えた戦力

南部戦略区:杭州軍区と成都軍区の一部(雲南省、貴州省)と「南海艦隊」、同軍区所属の空軍と戦略ミサイル部隊および武装警察を加えた戦力

西部戦略区:成都軍区(雲南省、貴州省を除く)と蘭州軍区を合併(翻訳・編集/津野尾)

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