パンダ生息地が23%減、分断で近親交配リスクも=四川大地震で―中国

Record China    2009年7月30日(木) 17時56分

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29日、昨年5月に発生した四川大地震が原因でジャイアントパンダの生息地が4分の1減少したと中国の研究者チームが報告。パンダの自然繁殖が困難な状況にあるという。写真四川省臥龍自然保護区内のパンダ。

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2009年7月29日、昨年5月の四川大地震では約6万9000人の尊い命が犠牲になり、1500万人が帰る家を失ったが、中国の調査報告によるとこの地震でジャイアントパンダの生息地が23%減少し、今後の自然繁殖に影響が出る恐れがあるという。「網易探索」が伝えた。

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中国科学院の研究者チームが米国の生態学会誌に発表した報告によると、2007年9月に撮影された震源地付近の岷山地区の衛星写真と08年7月の写真とを比較分析したところ、同地域の地形の変化と笹の葉の分布状況から、354平方キロメートル(23%)の生息地が破壊され荒地になっていると判明した。残存する生息地も細かく分断されているため、ジャイアントパンダの群れが自由に行きかうことができなくなり、自然交配が困難な状況になっているという。

「このままでは近親交配が起こり、絶滅の危険も高くなる」と研究者チーム。その解決策として、パンダが各生息地を安全に行き来できる通路の建設を提案している。(翻訳・編集/本郷)

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