ウイグル問題で豪映画祭辞退の中国映画監督が声明「慎重な態度とるべき」

Record China    2009年7月24日(金) 16時19分

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23日、中国若手有名映画監督のジャ・ジャンクー(賈樟柯)氏は、自身が今月からオーストラリアで開催されるメルボルン国際映画祭への出品、出席を取りやめると報じられたことについて声明を発表した。写真はジャ・ジャンクー監督。

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2009年7月23日、中国若手有名映画監督のジャ・ジャンクー(賈樟柯)氏は同日午後、自身が今月からオーストラリアで開催されるメルボルン国際映画祭への出品、出席を取りやめると報じられたことについて声明を発表し、その理由が同映画祭にウイグル人人権活動家のラビア・カーディル議長が出席することであると改めて表明した。中国当局はこのほど新疆ウイグル自治区で起きた大規模暴動は、カーディル議長が扇動したものだと名指しで非難している。新浪娯楽が伝えた。

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中国メディアは23日午前までに、外電を引用してジャ・ジャンクー監督が同映画祭への出品と出席を辞退したと報道。理由については同映画祭がカーディル議長のドキュメント映画を上映し、議長を招く計画であることに抗議するもの、と伝えていた。

声明でジャ・ジャンクー監督は「我々は映画祭が芸術交流の場であろうとする自由に干渉する考えはない。辞退はセルフコントロールによるものだ。新疆の歴史に詳しいわけではないが、ウルムチで暴力事件が起きてやっと2週間が過ぎたばかりの今、私は慎重な態度をとるべきで、自身の無意識な行為によって犠牲者を汚すことがあってはならないと考える」と説明した。

また、映画祭の政治色が濃くなってきたことを挙げ、「私には似合わない」との考えも示した。

一部では辞退は中国当局の指示によるものではないかとの見方も出ているが、これについては直接触れず、あくまでも個人の考えによるものだとの立場を強調している。(翻訳・編集/東亜通信)

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