漢字の母国なのに!パソコンに依存、自らは漢字を書けない若者が急増―中国

Record China    2009年7月21日(火) 12時45分

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19日、漢字を書けない中国の若者が増えているという。パソコンの普及により、「漢字は読めるけど書けない」人が増えたのは日本も同じ状況だが…。写真は石家庄市の学生。

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2009年7月19日、シンガポール華字紙「聯合早報」は、パソコンの頻繁使用や読書不足により、漢字の書き方を忘れる若者が中国で急増していると伝えた。

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記事によると、パソコンの普及で筆やペンを使って文字を書く機会が減少してしまい、文書の署名以外に文字を書くことがないという若者が多くなった。中国ではパソコンで漢字を打つ場合、発音から変換する「ピンイン」を使う人が多いが、これに頼りすぎると漢字の書き順や画数まで忘れてしまうことになる。さらに、学生の間では宿題や論文、レポートなどはパソコンで作成することが当たり前になっていることも、「漢字書けない症候群」に拍車をかけている。

ある企業に勤める男性は「仕事でも家庭でも、すべてがインターネット化やデジタル化してしまい、手紙はメールだし、日記はブログ。本当に字を書くことがない」と話す。また、大学で英語を教えている教授は「仕事ではパソコンを使うし、授業の際に黒板に書く字はアルファベット。全く漢字を書かないから、すっかり忘れてしまった」と嘆く。こうした状況は大人だけでなく、義務教育中の子供にまで及んでいる。

都市部では「書き方」の授業を廃止している小学校も多く、中学、高校に至ってはほとんどない。このため中国の教育現場では「『書き方』を必修科目に」との声が日に日に高まっているという。(翻訳・編集/本郷)

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