中国の障害児出生率は世界トップ、環境汚染が原因か―山西省

Record China    2009年7月15日(水) 6時13分

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13日、中国では毎年平均2000万人の新生児が生まれるが、そのうち80万〜120万人、出生数の3〜5%が障害を持って生まれてくる。石炭産出地である山西省での障害児出生率は群を抜いているという。資料写真。

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2009年7月13日、中国国営通信・新華社は昨年11月に人口統計関連機関の資料を引用し、「中国では毎年平均2000万人の新生児が生まれるが、そのうち80万〜120万人、出生数の3〜5%が障害を持って生まれてくる」と報道した。そのうち、山西省での障害児出生率は群を抜いているという。国内大手ポータル・捜孤(SOHU)育児版は、その実情について取材した。

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山西省大同市から北京の病院に子どもを連れてきた欧玉(オウ・ユー)さん。4歳になる娘は先天的な心臓病を抱え、生命の危機にさらされたこともある。欧さんは「病気がないよう、妊娠中も人並み以上に気を遣ったのに」と語る。山西省は石炭の生産地として知られ、大気・水質汚染が激しい。そのため、気管支を患う子どもが多く、病院はいつも飽和状態。そのため、欧さん親子はやむなく北京まで来た。

首都小児科研究所の林良明(リン・リアンミン)医師は、「有毒・有害物質は受精卵や妊婦に、さらに、胎児の遺伝子にまで悪影響を与える」と語る。林医師らが02〜06年に行った調査によると、山西省で最も障害児の出生率が高い呂梁地区の中陽県と交口県では02〜04年の2年間に生まれた子ども6430人のうち、532人が障害を抱えている。

林医師は「障害児の出生率は中国が世界一。そのうち、山西省が最も高く、さらに呂梁地区が一番高い。特に中陽県は世界で一番障害児の出生率が高い場所だ」と語る。山西省では新生児1万人につき189.96人の確率で障害児が生まれる。また102.27人が神経系の障害を持つ。この数字は全国平均のそれぞれ2倍と4倍の数字だ。(翻訳・編集/小坂)

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