ロシア青年は、モスクワではなく中国を目指し始めた―仏紙

Record China    2009年7月12日(日) 17時47分

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10日、仏紙ル・モンドは8日、「ロシアの極東地区における『中国製』の誘惑」と題した記事で、過去20年間で大きく変化したロシアと中国両国の国境地帯の都市の様子などを紹介した。写真は黒竜江省の中ロ国境部にある入国検査所。

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2009年7月10日、環球時報によると、仏紙ル・モンドは8日、「ロシアの極東地区における『中国製』の誘惑」と題した記事で、過去20年間で大きく変化したロシアと中国両国の国境地帯の都市の様子などを紹介した。

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2001年以降、両国の国境地帯の一部地区の住民は、団体ツアーであればビザ取得の必要が無くなり、自由に往来できるようになった。国境地帯に属する都市のひとつ、黒龍江省綏芬河市ではロシアからの観光客が増加し、ホテルや旅行会社、小売店などが栄え、過去20年間で人口が10倍になるほどに発展した。

かつては敵対視しあっていた両国の関係は、旧ソ連の崩壊によって徐々に正常化へ向い、現在はロシアの大学の多くで中国語課が開講されるなど、かつての日本語ブームから中国語ブームに替わってきているという。

また、ビジネスの分野でも大きな変化が見られる。ロシアへ移り住んだある中国人不動産業者は「ロシアではすべてが停滞している状態、中国ではすべてが変化している状態」と両国の差を表現する。国境地帯で商売を営む中国人の増加に伴い、ロシア側の都市では中国製品が溢れかえるようになった。3年前、ロシア政府は、地方都市の零細業者が中国企業の攻勢で劣勢となり、現地住民の就業に影響が出ることなどを心配していた。しかし現在は、逆にこれを利用し、中国の小売業者に現地住民の雇用を義務付ける法律を整備し対応している。

ロシアのある青年は「買い物、療養、仕事など、中国なしでは生活ができない。ロシアの若者はモスクワでなく中国を目指し始めている」と話している。(翻訳・編集/HA)

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