<水中のパンダ>環境汚染が加速、ヨウスコウカワイルカが絶滅の危機に―中国

Record China    2009年7月10日(金) 10時58分

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6日、環境汚染の加速により、「水中のパンダ」と称されるヨウスコウカワイルカが絶滅の危機に瀕しているという。写真は人工飼育のヨウスコウカワイルカ。

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2009年7月6日、広州日報は、中国の2大淡水湖、太湖と洞庭湖の汚染の進行によって変化した人々の生活スタイルや絶滅に瀕する動物の様子を伝えた。

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江蘇省と浙江省にまたがる太湖で07年5月、藍藻(アオコ)が大量発生し、水道水に異臭が生じてミネラルウォーターの買い占め騒ぎにまで発展した。水質汚染が原因とみられるアオコの大量発生は、長江からの水の引き込みプロジェクト第1期工事が完了したことにより、現在はかなり改善されている。

しかし、太湖の汚染の進行によって生活スタイルが一変した人々もいる。当時、太湖で漁業をしていた李(リー)さんもその一人。李さんは現在、太湖のアオコを処理する仕事に従事している。また、太湖の水質改善のため政府が養殖や漁業を禁止したことにより、元漁民の炎(イエン)さんは、今は補助金をもらって生活しているという。

一方、湖南省と湖北省にまたがる中国第2の淡水湖・洞庭湖では、国家2級保護動物に指定されているスナメリ(中国名:江豚)の数が激減している。16年前、長江に少なくとも2700頭以上いるとされたスナメリは、違法な漁業、ダム工事、深刻な水質汚染などによって、現在1800頭前後にまで減少。洞庭湖に限ってみると150〜200頭しかいない。

また、「水中のパンダ」とも称され、中国の国家1級動物に指定されているヨウスコウカワイルカは、すでに「絶滅危惧種」に指定されており、自然な状態では種として生存できる基本的な機能を喪失している状態(機能的絶滅状態)に追い込まれているという。(翻訳・編集/HA)

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