「親が公務員」の子供のみ入学可、差別的な公立中学に批判集まる―陝西省銅川市

Record China    2009年5月23日(土) 23時30分

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21日、陝西省銅川市第一中学は今年9月からの新入生の入学条件に「保護者が公務員であること」を要求し、批判が集まっている。写真は公務員試験の様子。

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2009年5月21日、華商報によると、陝西省銅川市の第一中学では20日、今年9月からの新入生の募集を開始したが、「受け入れるのは公務員の子供のみ」と明言し、批判を受けている。入学手続き書類を持ってきた保護者の身分証を学校職員は校門越しにチェックし、公務員でなければ保護者を文字通り「門前払い」するという。

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息子の銅川第一中学入学を希望する李さんは20日午前、申請書類を持って学校を訪れた。鉄柵でできた校門は閉じたままだったが、その内側にはテーブルが置かれ、職員2人が対応していた。書類を受け取った職員は李さんに身分証の提示を要求。「子供の入学になぜ大人の身分証が必要なのか」という李さんの質問に「今回の生徒募集は市委員会と市政府機関で働く公務員の子供たちのため」と職員は突っぱねた。

「公立中学は公共のもの。なぜ公務員専用になるんだ」と納得のいかない李さん同様、入学申請さえ学校側に拒否された保護者たちは怒り心頭だ。保護者がこのことを銅川市教育局基礎教育課に通報したところ、同教育局は「義務教育では学区域に住んでいる生徒の入学を拒否することはできない」と返答。「第一中学には新入生のクラスは4クラスのみ。だが教育レベルの高さから入学希望者が急激に増えた」と説明した。さらに第一中学には今後指導を行い、義務教育の理念を徹底させて事態の収拾を図るとしている。(翻訳・編集/本郷)

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