中国産牛乳は安全?乳製品で「抗生物質フリー」の表示禁止―中国

Record China    2009年5月10日(日) 10時6分

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6日、中国の衛生部・農業部・工業情報化部など6部門は、牛乳や粉ミルクなど乳製品のラベルや広告に「抗生物質フリー」と表示することを禁止すると発表した。

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2009年5月6日、中国の衛生部・農業部・工業情報化部など6部門は、牛乳や粉ミルクなど乳製品のラベルや広告に「無抗〓(抗生物質フリー)」と表示することを禁止すると発表した。6月30日以降も販売・製造を続けている場合は処罰の対象とするものだが、北京のスーパーなどでは既に店頭の商品を回収する動きも出ている。(〓は女へんに乃)

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公告で衛生部などは、「中国の一部の乳製品メーカーが『抗生物質フリー』の表示を使用することで消費者に誤解を与えている」と指摘。実際には多くの乳牛で乳腺炎の治療のために抗生物質が使われている。国は抗生物質の使用後、一定の期間を経ない乳牛の乳を製品に使用することを禁止している。国の規定を守れば全ての乳製品が「抗生物質フリー」となるはずだが、これをあえて表示し、製品の「品質の高さ」を強調する行為は見逃せない、というのだ。同時に、抗生物質使用後の禁止期間中に搾乳した原料乳を使用するなど、抗生物質の残留がある製品を製造・販売する企業に対する取り締まりも強化する。

実は「抗生物質フリー」の問題は数年前から議論されていた。7日付北京晩報は、それでも今になって国が表示を禁じた背景について、「原料乳に抗生物質の成分が残留しているにもかかわらず、これを消すために添加物を入れる企業があり、それを止めさせるための対策だ」との業界関係者の見方を紹介した。衛生部は3月、食品添加物の乱用と食品への非食品添加物の使用を厳しく取り締まることを発表。今回の禁止令は、これに合わせた措置だという。中国では2008年秋、粉ミルクなど乳製品に有害物質のメラミンが混入されていた事件が大きく騒がれ、消費者の乳製品に対する信頼感が崩れた。(翻訳・編集/ WT)

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