<万里の長城>実際は2000km長かった!保存状態「良い」はわずか8%―中国

Record China    2009年4月30日(木) 11時33分

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29日、中国当局が共同で実施した測量調査の結果、明代(1368〜1644年)の万里の長城はこれまでの定説より2000km以上も長い、8851.8kmに及ぶことが明らかになった。写真は寧夏回族自治区にある万里の長城。

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2009年4月29日、中国国家文物局と国家測絵局(測量局)が共同で実施した測量調査の結果、明代(1368年〜1644年)の万里の長城はこれまでの定説より2000km以上も長い、8851.8kmに上ることが明らかになった。中国文化報が伝えた。

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中国政府がこれほど大規模な調査を行うのは今回が初めて。万里の長城の東端はこれまで、河北省と遼寧省の間にある山海関と言われてきたが、実際は北朝鮮との国境の街、遼寧省丹東市にある虎山であることが判明。これにより虎山から西端の甘粛省嘉峪関まで、総延長は8851.8kmに上ると確認された。

万里の長城の長さはこれまで約6300kmと言われてきたが、これは史料を元にれんがなどで作った「人工壁」の全長を算出した数字に過ぎなかった。だが、実際にはがけなど天然の地形も多く利用されており、これらの長さを含めた結果、定説よりも2000km以上延びることが分かった。

国家文物局の童明康(トン・ミンカン)副局長によると、「人工壁」の全長は6259.6kmだが、自然浸食や周辺住民の保存意識の低さ、管理体制の不足などからすでに3割が消滅。現在も保存状態が「良い」部分はわずか513.5km(8.2%)で、反対に保存状態が「やや悪い」と「悪い」は計2680.1kmに上るという。(翻訳・編集/NN)

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