靖国など「感情」問題乗り越え、首相訪中は日中関係の「成熟化」示す―中国紙

Record China    2009年4月30日(木) 12時55分

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29日、中国紙・解放日報は国際問題研究者の論文を発表、「日中関係は成熟への道を歩み始めた」と論じた。写真は今回の訪中で麻生首相が絶賛した中国の今年のお正月映画「誠実なおつきあいができる方のみ」ポスター。北海道ロケを敢行し、日本観光のPRとなった。

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2009年4月29日、中国紙「解放日報」は、上海国際問題研究院日本研究センターの廉徳瑰(リエン・ダーグイ)副主任の論文「感情的障害を克服し、日中関係は成熟への道を歩み始めた」を掲載した。

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29日、麻生太郎首相は中国を初めて公式訪問した。廉副主任は日本では総選挙が近いこともあり、日中間の障害となりかねない感情的な問題が持ち上がっていたと指摘する。第一に尖閣諸島問題。今年2月、民主党の前原誠司議員が尖閣諸島問題について質問した。どのように返答しても外交問題、あるいは国内の反発を招くことにつながる。第二の問題は靖国神社問題。自民党の一部勢力は首相の例大祭参拝を求めていた。参拝すれば外交問題、参拝しなければ17万票とも言われる日本遺族会の票に影響することになる。最終的に麻生首相は真榊料を納めることでバランスをとった。この問題に関しては外交部の姜瑜(ジアン・ユー)報道官が批判コメントを発表したが、最終的に両国は冷静にこうした問題を乗り越え、麻生首相の訪中実現にこぎつけた。

こうした動きはまさに両国関係が成熟に向かっていることを意味すると同副主任は指摘する。米一極体制の変動、金融危機、北東アジアの安全保障問題など共通の問題が山積するなか、「感情的な」対応を乗り越えることが必要だったという。廉副主任はこうした試みこそが両国共栄の未来を切り開くと評価した。(翻訳・編集/KT)

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