中国アニメには「ストーリー」より「垂訓」重視の傾向―中国メディア

Record China    2009年4月21日(火) 11時1分

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18日、中国新聞網によると、17日〜19日に江蘇省蘇州市で第2回「XMLアニメ産業大会」が開催されたが、ストーリー性に欠けるなど中国アニメの問題点が議論にのぼった。写真は中国の人気アニメ映画「羊と狼」。

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2009年4月18日、中国新聞網によると、17日〜19日に江蘇省蘇州市で第2回「XMLアニメ産業大会」が開催された。大会の中では、中国アニメの現状と将来についてのディスカッションも行われ、話題作「カンフーパンダ米国)」と「羊と狼(中国)」それぞれの製作者の議論が注目をあびた。

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記事によると、「カンフー・パンダ」の成功について、ジョン・スティーブンソン監督は、「最も重要なのはテクノロジーや製作資金ではなく、良いストーリーだ」と語ったという。中国の伝統文化に通じる同監督は、「中国は良いストーリーには事欠かない。問題はどのようにそれらを再創作するかであり、重要なのは、観客にそれを真実と感じさせ、人類共通の心理と感情を引き出すことだ」と述べた。

これを受けて中国新聞網は、海外アニメがストーリー性を重視するのと対照的に、中国の国産アニメは教訓ばかりを追い求める傾向がある、と指摘。中国アニメ界には教訓を追い求める集団心理が強く働き、無意識のうちにストーリー性を求める人々まで「教訓」の世界へと引き戻してしまう、としている。

「羊と狼」のプロデューサー・王磊(ワン・レイ)氏は、「中国アニメの多くは、製作前から『教訓』をいかに組み入れるか、ということに縛られており、多くの人々が『教訓』を巧みに隠しながらいかに教訓を垂れるかということに苦心している」と問題点を指摘した。(翻訳・編集/津野尾)

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