<金融危機>アートバブルの終焉!?現代美術市場は氷河期に突入か―中国

Record China    2009年3月14日(土) 8時46分

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12日、世界の美術マーケットを席巻した中国現代アートの売れ行きが、世界的な金融危機の影響を受けて昨年から急激に落ち込んでいるという。写真は北京の現代アートスポット・798芸術区。

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2009年3月12日、11日付けの「ニューヨークタイムズ」紙は「中国の芸術市場、冬眠期に入る」との記事を掲載。中国の「環球時報」が紹介した。

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海外のオークションで大人気となった中国人作家の現代アート作品。その落札価格も軒並み高騰し、北京や上海などの大都市では豪華な画廊やギャラリーが次々とオープンした。だが世界的な金融危機のあおりを受けて、昨年から中国現代アートの売れ行きは急速に悪化。画廊を訪れる客足は途絶え、人員整理に踏み切る店が続出している。

すでに3店舗を閉鎖した北京市の某有名画廊のオーナーは「今は長く厳しい冬の時代。現代アートのバブル時代はもう終わった」と話す。サザビーズが08年10月に開催した「中国現代芸術品秋季オークション」はさんざんな結果に終わり、一部の商品には買い手さえつかない状況だった。

豪邸に住んで高級外車を乗り回すほどの大金を稼いだ中国人アーティストも一時出現したが、北京市のユーレンス現代美術センター(UCCA)のジェローム・サンス所長は「あまりにも急激に市場が動いたため、多くの芸術家が自らの方向性を見失ってしまった。『一夜で大富豪の仲間入り』ができるほどの素晴らしい作品を目にすることはもうないだろう」と指摘している。(翻訳・編集/本郷)

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