男のロマン!モスクワから馬に揺られて「物乞い騎士」が北京到着―中国

Record China    2009年3月12日(木) 8時38分

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8日、「馬で北京に行き、北京五輪を迎える」とおよそ2年前にモスクワを出発したロシア籍中国人の李荊さんが北京に到着した。五輪の開幕には間に合わなかったが、この後さらに最終目的地の海南島を目指す。

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2009年3月11日、京華時報によると、「馬で北京に行き、北京五輪を迎える」とおよそ2年前にモスクワを出発したロシア籍中国人の李荊(リー・ジン)さんが8日、北京に到着した。厳寒のユーラシア大陸を横断した李さん、五輪の開幕には間に合わなかったが、夢の実現に満足げだ。北京で数日過ごした後、さらに海南島を目指して出発する。

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「北京には五輪の前に着きたかった。遅れたけれど非常にうれしい」と語る李さん、マントをまとい、長いひげを蓄えた姿は騎士というよりも「物乞い」だが、「ええ、道中よく『物乞い騎士』と呼ばれました」と気にしていないようだ。今年46歳の李さんは湖北省武漢市出身。武漢大学を卒業後、ロシアに渡り就職した。現地で知り合った女性と結婚し、ロシア国籍を取得。現在は9歳の子どもがいる。小さな頃からたくさんの旅行記を読み、特に馬での旅行に憧れた。

2007年、李さんはついに「ロシアを馬で出発し、シベリアを越えて五輪を北京で迎え、さらに南下し海南島に至る」という計画を実行に移した。ロシアのメディアによるとモスクワ出発は2007年8月13日、その後ユーラシア大陸8000kmを馬上生活で過した。行程は決してスムーズなものではなかった。シベリアで雨に降られたときは衣服が全て凍った。

五輪開幕目前の2008年8月5日、ロシア国境に到着したが、騎乗用と予備用の馬2頭が検疫を通過できず、中国入国後新たに2頭を購入した。ここまでの経費は10万元(約140万円)以上したが、これは全て友人からの借金。「目的地までまだまだ遠い。何度も妻子に帰るよう言われている」と明かす李さんは、夢の実現に向けさらなる南下を目指す。(翻訳・編集/小坂)

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