額はあおり!?「お宝鑑定番組」に警告!盗掘の深刻化・偽物流行へ―中国

Record China    2009年3月10日(火) 20時58分

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7日、中国社会科学院関係者は、「ブームになっている『お宝鑑定番組』は、市民に文化財を投機の対象と誤解させたり、盗掘被害の深刻化、偽物の流行などの弊害をもたらしている」と指摘した。 写真は盗掘被害にあった西安の古代墓。

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2009年3月8日、京華時報によると、中国社会科学院に所属する政協委員は7日、第11期全国政治協商会議(全国政協)全国委員会第2回会議のテーマ別部会で、「ブームになっている『お宝鑑定番組』は、市民に文化財を投機の対象と誤解させたり、盗掘被害の深刻化、偽物の流行などの弊害をもたらしている」と指摘した。

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指摘したのは社会科学院の劉慶柱(リウ・チンジュウ)委員と安家瑶(アン・ジアヤオ)委員。劉委員は「お宝鑑定番組は文化物の金銭的な価値に重点を置いており、お宝によって一夜にして大金持ちになれるような錯覚を視聴者に与えている。文化財の文化的価値でなく、拝金主義を宣伝しているようなものだ」と批判した。また、安委員は「番組に出演したことのある鑑定家によると、番組制作側は視聴者の目を引くため、鑑定家にできるだけ高い値段を付けるように依頼し、故意に金銭面を強調している」と補足した。

さらに安委員は、最近はお宝鑑定番組以外に「宝探し番組」が増加していることに触れ、「実際には世間にお宝はそれほど多く隠されていない。テレビでは宝物をあらかじめ用意し、あたかも発見されたかのように番組制作することも多く、ある種のやらせによって宝探しやお宝収集ブームが引き起こされている」と語った。

また安委員は、お宝収集ブームによる重大な弊害について、「元々深刻だった盗掘被害がさらに悪化しており、盗掘から海外販売までを手がける専門のグループさえ形成されている」とし、さらに「偽物製造グループが横行し、精巧な偽物が文化財市場を深刻な混乱に陥れている」と指摘した。(翻訳・編集/HA)

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