漢字を反転させた謎の文字?少数民族の古代文字と判明―貴州省安順市

Record China    2009年3月10日(火) 18時49分

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6日、貴州省の普定県では世にも不思議な文字が大量に記された「反字岩」と呼ばれる岩壁が学者や観光客、メディアの注目を集めているという。漢字を左右上下に反転させたようなこの文字は、後の判読作業で、少数民族イ族が使用するイ語の古語と判明した。

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2009年3月6日、少数民族の宝庫としても知られる貴州省安順市の普定県では、世にも不思議な文字が数百文字も記された「反字岩」と呼ばれる岩壁が学者や観光客、メディアの注目を集めているという。チャイナフォトプレスの報道。

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普定県郊外のある岩壁には、地上約3m地点に、奇妙な字体の文字が大量にしたためられている。いずれもクルミ大で退色は見られないが、これが記された年代も作者も分かっていない。80年代初頭に発見されて以降、把握されているだけで490文字あまりが確認されているこの文字群は、象形文字のようでありながら、どこか漢字を左右上下に反転させたような節もあり、いつしか地元民は「反字岩」と呼ぶようになったという。

その後、貴州省および安順市政府の文化財部門が調べたところによると、この文字群は「古代イ語」だということが80年代末期になって判明した。イ語というのは、貴州省・雲南省・四川省一帯に主に居住する少数民族・イ族が話す言語。イ族はチベット族とも血縁的に近く、約780万人と比較的人口の多い少数民族である。彼らは現在もロロ文字という表音文字を使用しており、見た目は象形文字のようで、全部で819文字を有する。これに反して、古代イ語では表音文字を採用していたため、現在の字形とは異なる。「反字岩」に記されているのは、イ族がかの地に定住を始めて以来の戦争・開拓・祭祀の歴史だという。(翻訳・編集/愛玉)

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