ブロンズ像落札で支払拒否の中国人、フランスで立件なら刑事処罰の可能性も―中国メディア

Record China    2009年3月3日(火) 18時13分

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2日、清代のブロンズ像が先月に競売で落札され、その落札者が「支払い拒否」を表明している件で、競売主催のクリスティーズがコメントを準備していると伝えられた。写真は2体を落札した蔡銘超氏。

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2009年3月2日、清代に中国から流出したブロンズ像2体が先月、オークションで落札され、その落札者である中国人が「支払い拒否」を表明している件で、競売主催のクリスティーズがコメントを準備していると伝えられた。中国国営TV局・中央電視台(CCTV)の報道を中国新聞社が伝えた。

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一連のブロンズ像落札事件についてだが、問題のブロンズ像は清代に英仏連合軍によって中国から略奪された「十二支像」のうち、ネズミ像とウサギ像の2体で、故イブ・サンローラン氏の遺品。先月、パリで開催されたクリスティーズ主催の競売にかけられることとなった。中国政府は「中国に所有権がある」として再三の返還要求をしてきたが、パリの裁判所はこれを棄却。先月25日に予定通り開かれたオークションで、2体は3140万ユーロ(約39億円)で落札した。追って今月2日、落札者は中国文化部系列の民間団体「中華海外流出文化財救出基金」の顧問・蔡銘超(ツァイ・ミンチャオ)氏という中国人であることが判明した。しかし同氏は、支払いについて「するつもりはない」と主張している。

この「支払い拒否」宣言を受け、クリスティーズでは何らかのコメントを準備しており、間もなく発表される模様。また、フランスの各メディアもこぞってこれを報道している。

フランスの法律専門家の間では、蔡氏の行為は刑事事件として処理されるか、あるいは民事事件として処理されるか、意見が二分している(編集部注:フランスで立件される場合を想定している)。もしも刑事事件として起訴されるなら、同氏は6か月の禁固、あるいは2万2500ユーロ(約278万円)相当の罰金が下されると推測される。民事訴訟に持ち込まれた場合も多額の賠償金が発生する可能性がある。(翻訳・編集/愛玉)

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