<有毒ブタ>中毒事件は起きて当然?サンプル検査率わずか2%―広東省広州市

Record China    2009年2月24日(火) 14時41分

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23日、広州市でブタ肉を食べた市民70人が食中毒を起こした事件に関し、同市食品薬品監督管理局局長はブタ肉の検査率がわずか2%であることを認めるとともに、食品安全管理体制の改善に取り組む方針を示した。写真は温州市で摘発された「痩肉精」の検出されたブタ。

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2009年2月23日、羊城晩報によると、広東省広州市で19日に発生した有害物質「痩肉精」を含んだブタ肉の摂取によって市民70人が中毒を起こした事件に関連し、同市食品薬品監督管理局の姚建明(ヤオ・ジエンミン)局長は22日、同市のブタ肉のサンプル検査率がわずか2%であることを認めるとともに、今後は食品安全管理体制の改善に取り組む方針を示した。

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「痩肉精」は化学物質の塩酸クレンブテロールを飼料に混ぜたもので、豚の成長を促進する働きがあるが、人体に中毒症状をもたらすことでも知られている。今回「痩肉精」が検出されたブタは湖南省各地の畜産農家から買い付けられた後に広州市の畜産物卸売市場から市内の食料品市場で販売されていた。

姚局長は「現在の食品安全管理体制は監督官庁がバラバラで、それ故に管理が十分にできていない」と話す。今回問題の発生したブタを例に取ると、養豚場の管轄は農業部、ブタ肉の生産は品質監督検査部門、流通市場は工商部、食堂・レストランは衛生部となっている。このため、姚局長は「今後は全体を一元管理できる体制を構築する必要がある」との考えを示した。

また、同市のブタ肉のサンプル検査率がわずか2%であるとの情報について、姚局長はこれを認めた上で「検査を強化する必要はあるが、労力やコストなどの問題もあり、検査率をどの程度まで高めるべきかは今後の課題としたい」と語った。

さらに「問題のブタは湖南省で養豚されたもので、現在、現地当局と連携をとって養豚場の管理強化を図っている」とし、湖南省から引き続きブタを購入するかどうかについては、「今後の事態の推移を見た上で判断したい」とした。(翻訳・編集/HA)

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