<CTR特別提供・中国実態調査>08年の広告費は5兆8000億円、09年は急ブレーキ―中国

Record China    2009年2月7日(土) 17時7分

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08年の中国の広告市場は、北京五輪開催の後押しも受けて活発な成長を示し、投入された年間広告費は前年比15%増の約5兆8000億円に上った。今年は金融危機の影響で暗雲が立ち込める。写真は北京五輪の公式スポンサー、コカ・コーラ社の広告。

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2009年1月22日、08年の中国の広告市場は、北京五輪開催の後押しも受けて活発な成長を示したことがわかった。1年間で投入された広告費は4413億元(約5兆8000億円)に上り、前年比15%増となった。中国の大手調査会社・CTR市場研究の特別提供記事。

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広告媒体別ではテレビが圧倒的優勢を誇り、全広告費の76%を占めた。印刷媒体は07年から一転して成長に転じ、新聞が同19%増、雑誌が同23%増となった。停滞したラジオは7%増にとどまり、屋外広告は4%減となった。

業界別では化粧品およびバス・トイレタリー業界が同16%増と安定した成長を見せ、広告費総額で業界別トップに。続いてはサービス業が33%増で2位につけた。国際的な金融危機で大きな打撃をこうむったと思われた金融業界は、45%増の成長を示した。

企業別に見ると、北京五輪のスポンサーで広告費総額のトップ10にランクインしたのは通信業大手のチャイナ・モバイル(中国移動)のみだった。広告費総額のトップはオーレイ(OLAY)。成長率では前年比89%増のロレアル(L’OREAL)が1位を飾り、バス用品・コスメメーカーが2冠を獲得した。

また、大災害などの事件が広告投入費の成長に影響したことも見逃せない。5月の四川大地震で大幅に落ち込んだ広告業界の成長は8月の北京五輪を前に盛り返し、年末の金融危機で再び停滞した。CTR市場研究は今年の業界動向について、「経済情勢への悲観的見通しが09年の業界に影響することは必至。とくに金融・不動産・自動車業界、また中小規模の企業は大きな打撃を受けるだろう。業界全体に急ブレーキがかかることになる」と分析している。(翻訳・編集/愛玉)

■CTR市場研究

本社を北京に置く中国の大手調査会社。国内最大の調査網を持ち、市場調査と分析、コンサルティングを業務とする。消費者指数、消費動向、メディア戦略、医療、自動車、金融、電子通信機器などの幅広い分野で展開する。

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