<続報><偽造紙幣>大規模な製造拠点か?対中交流進展で「市場拡大」―台湾

Record China    2009年1月15日(木) 15時38分

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15日、中国を中心に流通している偽造人民元紙幣の問題で、台湾では昨年、大規模な偽造紙幣製造拠点が摘発されていたことがわかった。写真は台湾当局が08年10月に押収した偽造紙幣1億元分。

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2009年1月15日、中国のみならず周辺国家にも流通して騒ぎとなっている偽造人民元紙幣の問題で、台湾当局が14日、一部で「台湾が製造拠点」と報じられていることを受けて徹底捜査を表明したほか、香港当局でも13日、「偽造紙幣は肉眼でも判別できるほどずさん」として市民に注意喚起したと報じられた。東南快報の報道を新華社が伝えた。

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出回っているのは紙幣番号「HD90」「HB90」で始まる偽札で、06年にも中国国内で発見されている。本土内にとどまらず、香港や台湾、東南アジアにもすでに流通している模様だ。

台湾の空港では今月に入り、2回にわたって合計3枚の偽造紙幣が没収されている。実は台湾当局は08年5月に、「大量の人民元紙幣を偽造する製造拠点がある」との通報を受けており、捜査を進めていた。当局はほどなく高雄市郊外で、紙幣偽造に関わったとして6人を拘束、約1億元(約14億円)分の偽造紙幣と、4500万元(約6億3000万円)分の偽造紙幣の半完成品、大型の2色刷り印刷機、裁断機などを押収した。偽造団は印刷や製版のプロ集団だった。製造された紙幣は海路で中国へ渡り、一部は珠江デルタ経由で香港にも流入したと見られる。

昨年12月、中台は長年の懸案だった「三通」(直接の通信、通商、通航)をついに解禁。中台間は一気に日帰り圏内になり、本土住民による台湾観光が解禁されたことも重なって、住民の往来は増加し、経済的・商業的交流においても中国本土の通貨である人民元が使用される頻度が高まっていた。昨年3月に台湾総統に就任した馬英九総統が中国との融和政策を掲げていることも追い風になって、「ニセ人民元札の市場」も急速に拡大していると見られている。(翻訳・編集/愛玉)

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