日本企業による三国志などの商標申請を棄却=伝統文化を歪曲との批判も―中国

Record China    2008年11月28日(金) 12時8分

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27日、法制日報は中国知的所有権研究会所属の専門家・廖俊銘氏のインタビューを掲載した。同氏は日本企業による中国古典小説関連の商標登録に対する異議を申し立てている。写真は江蘇省在住者が所蔵する「三国演義」の古籍。

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2008年11月27日、法制日報は中国知的所有権研究会所属の専門家・廖俊銘(リャオ・ジュンミン)氏のインタビューを掲載した。同氏は日本企業による中国古典小説関連の商標登録に対する異議を申し立てている。

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今月19日、コーエー、コナミら日本のゲーム会社が申請していた三国志など中国古典小説関連の商標10件が棄却された。日本のゲーム会社は2004年に40件あまりの商標登録を申請、10件が登録されたが残る30件あまりは審査中となっていた。

廖氏は中国の貿易会社の依頼を受け、日本ゲーム会社の商標登録に異議申し立てを行っているが、棄却決定は大きな一歩だと評価している。また日本ゲーム会社の商標登録問題を通じて、中国では古典小説などの知的所有権をいかに保護するべきかという問題に注目が集まった。テレビドラマ「西遊記」で孫悟空役を演じた章金莱(ジャン・ジンライ)氏は「日本やアメリカのテレビドラマで三蔵法師と孫悟空の恋愛を描くなどの悪質な歪曲が行われている」と批判している。

今後、日本企業が世界貿易機関(WTO)に提訴する可能性も考えられるが、廖氏は2005年、ユネスコが採択した「文化的表現の多様性の保護と促進に関する条約」では各国に文化の多様性を保護する権利が認められたことを挙げ、「古典小説の商標保護は国際法的な裏付けもある」と主張している。(翻訳・編集/KT)

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