<地球温暖化>氷河面積が40年で5.5%減少―中国

Record China    2008年10月20日(月) 10時14分

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17日、中国の氷河面積がこの40年間で3248平方キロメートル縮小したことが分かった。総面積の約5.5%が消滅したことになる。写真はチベット自治区内のヒマラヤ山北麓にある氷河。

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2008年10月17日、中国の氷河面積がこの40年間で3248平方キロメートル縮小したことが分かった。総面積の約5.5%が消滅したことになる。中国の氷河専門家が調査報告で明らかにした。新華社通信の報道。

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同専門家によれば、氷河の体積は約389立方キロメートル減少し、氷の厚さは平均6.5m薄くなっているという。90年代以降、氷河の溶解が加速している。河川への影響を推測すると、短期的に溶解水が増加するものの、最終的には河川の枯渇、水源の荒廃などが危惧される。

07年、中国は「第2回全国氷河資源およびその変化調査」を実施。同調査は、地球温暖化に伴う氷河資源の変化状況を把握するためのもので、第1回調査は1999年に実施しており、その結果を国内外に報告している。

また、先ごろ甘粛省蘭州市で開催された「WGI(World Glacier Inventory)国際シンポジウム」には、国際氷河学会の責任者、中国科学院の研究員をはじめ、英国米国ロシアノルウェー、日本などの科学者100人余りが出席した。席上、海面水位上昇に影響を与える要因はいくつかあるが、ここ100年間で、海面水位上昇への氷河融解の寄与率が年平均14%に上っていると報告された。氷河減少が最も著しいのは中央アジア地域で、同寄与率の半分前後を占めるという。

「氷河活動は地質災害を誘発する重要な要因。特に、氷河洪水は最大にして最広域の災害に属する。広範囲で洪水災害が発生するだけでなく、局地的に土石流災害を招く恐れがある」とシンポジウムでは指摘されている。(翻訳・編集/SN)

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