中国がノーベル賞に縁がないのはなぜか―日華字紙

Record China    2008年10月10日(金) 12時23分

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9日、日本の華字紙が、ノーベル賞に縁遠い状態が続いている中国について論説記事を掲載した。過去に賞を受賞した中国人はいずれも米国華僑。中国本土には未だ受賞者がいない。写真は中国系の歴代ノーベル賞受賞者。

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2008年10月9日、日本の華字紙「新華僑報」は「五輪金メダルとノーベル賞どちらが大事か」というコラムを掲載し、「オリンピック金メダルとノーベル賞のいずれも手にすることが大国として当たり前だ」と指摘した。中国新聞網が伝えた。

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9日、中国のロケット工学者である銭学森(チエン・シュエセン)氏の甥にあたる銭永健(チエン・ヨンジエン)氏が、「クラゲの緑色蛍光タンパク質(GFP)の発見とその応用」に関わる研究によりノーベル化学賞を受賞したことがスウェーデン王立科学アカデミーによって発表された。しかし銭永健氏はアメリカ国籍の華僑であり、中国人ではない。過去、海外に住む華僑の受賞者は7人いるが、いずれもアメリカ国籍。1997年に物理学賞を受賞した朱棣文(スティーブン・チュー)氏が名前をひどく下手な漢字で書いたのを見て、誰もが「中国人ではない、アメリカ人だ…」と感じたという。

日本は今回、16人目のノーベル賞受賞者を輩出したが、中国はオリンピックを開催し、多くの金メダルを獲得し、有人宇宙船の打ち上げにも成功しているものの、中国本土の科学者には依然としてノーベル賞とは縁遠い状態が続いている。ノーベル賞は、ある分野で長期間にわたり、人類にとって重要な意味を持つ基礎科学における発見に与えられる賞。中国はこれまで国としての発展に力を入れてきたが、「ノーベル賞の受賞を逃し続けているのは、中国の成長がバランスを欠いているからなのではないか」と同紙は指摘している。(翻訳・編集/岡田)

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