2008年9月15日、中国の伝統行事「中秋節」に欠かせない贈り物「月餅」。中国政府は月餅の過剰包装や高額化を防止するための規定を公布したものの、一向に改まる気配が見られない。背景には消費者側に大きなニーズがあるためで、ある調査によると79．2％が「贈り物には豪華な月餅がふさわしい」と考えているという。新華社通信（電子版）が伝えた。

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お世話になった方々に月餅を送り感謝の気持ちを表し、「中秋節」当日は一家揃ってお月見をしながら月餅を味わう。中国の伝統的な習慣の1つだが、ここ数年、豪華すぎる過剰包装やセット販売によって月餅が高額化し、公費の無駄遣いや賄賂の隠れ蓑として利用されるケースも目立ってきた。

中国政府では過剰包装やセット販売を禁止し、月餅の高額化防止に取り組んできた。しかし生産者側は様々な「抜け道」を使って対応している。

例えば、月餅とお酒やお茶などのセット商品を「月餅セット」ではなく、「お酒セット」「お茶セット」として販売したり、セットにする商品を月餅を買った「プレゼント」として扱うなど、違反すれすれのテクニックまで見られ、ますます巧妙化し、取り締まる側も手を焼いている。

背景には「豪華な月餅を送りたい」という大きなニーズが存在しているためで、あるアンケート調査では79．2％の回答者が「贈り物としては豪華な月餅がふさわしい」と答えているという。（翻訳・編集/HA）