2008年8月23日、北京五輪および北京市のスポークスマン・劉志（リウ・ジー）氏は記者会見を行い、北京五輪に投じられた総費用が3000億元（約4兆5000億円）近くに上ることを明かした。中国新聞社が伝えた。

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メインスタジアム「鳥の巣」、競泳会場「ウォーターキューブ」など独創的なデザインで世界を驚かせた競技会場だが、訓練施設なども合わせた建設費は130億元（約1950億円）となる。これに五輪組織委の支出20億元（約300億円）を合わせた数値が直接的な五輪向けの支出となる。

しかしそれ以上に大きな資金を必要としたのが地下鉄、道路をはじめとする都市インフラの整備。本来ならば第11期5か年計画最終年の2010年までに完成する予定のものが大幅に前倒しされ、五輪に関連する支出はおよそ2800億元（約4兆2000億円）と天文学的数字に達したという。

劉氏は「資金以上に注ぎ込まれたのはみなの努力だ」と話し、五輪の成功はすべての人々が時間外労働などを重ね、通常以上の努力を捧げた結果が実ったもので、資金以上の価値を持つとたたえた。（翻訳・編集/KT）