2008年8月10日、北京五輪射撃女子エアピストルで金メダルを獲得した郭文[王君]（グオ・ウェンジュン）選手（24歳）。その輝かしい笑顔の裏には、会えない父親に対する強い思いが隠されていた。重慶晩報が伝えた。

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郭選手は幼い頃に両親が離婚し、父方に引き取られた。97年、14歳で市の軍体育学校への入学が決まり、親元を離れ黄彦華（ホワン・イエンホワ）コーチの元で訓練を始める。だがその直後に、父親が失踪。それから10年以上、父親の消息は掴めていない。郭選手は父親に会えない寂しさから、幾度も訓練を辞めようと思った。途中1年ほど、射撃から離れデパートで売り子をしていたこともあったという。

だが、コーチの一言が郭選手の気持ちを動かした。「北京五輪で良い成績を収めれば、もしかしたらお父さんが会いに来てくれるかも知れない」。父親に対する強い思いが、郭選手に金メダルをもたらしたと言っても良いだろう。だが、その父親が会いに来たという情報は、まだ入ってきていない。（翻訳・編集/NN）