南北・米朝首脳会談の行方は?北朝鮮の「在韓米軍撤退」要求に、韓国から懸念の声

Record China    2018年3月16日(金) 21時10分

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16日、韓国メディアによると、北朝鮮が在韓米軍の撤退を主張し始めており、南北・米朝首脳会談の行方に注目が集まっている。写真は南北境界の板門店。

2018年3月16日、韓国・デイリーアンによると、北朝鮮が在韓米軍の撤退を主張し始めており、南北・米朝首脳会談の行方に注目が集まっている。

記事によると、北朝鮮労働党機関紙の労働新聞は「略奪者の悪巧みが仕組まれた防衛費分担金交渉」と題する記事で、「今回の防衛費分担特別協定の締結交渉は、南朝鮮(韓国)の安全保障を口実に米帝侵略軍(在韓米軍)を永久駐留させ、より多くの人の血税を強奪する傲慢な支配者の凶悪な心と強盗のような性質がそのまま表れた略奪交渉」と米国を非難した。さらに「米国が南朝鮮に米帝侵略軍を維持するための防衛費分担金を要求すること自体が話にならない」とし、「南朝鮮人民の望みは、朝鮮半島の平和と安全を危険にさらす招かれざる客である米帝侵略軍の無条件の撤退」と主張したという。

記事は「北朝鮮が間接的に在韓米軍撤退を主張したことで、韓国では4〜5月に予定されている南北・米朝首脳会談の議題に在韓米軍の撤退が持ち出されるかどうかに注目が集まっている」と伝えている。その上で「在韓米軍問題は韓米同盟の根幹をなす重要な事案であると同時に米朝平和協定締結の前提条件となる敏感な問題でもあるため、ともすれば北側の対話攻勢は韓米同盟の隙間を広げ、国際社会の対北制裁協力に混乱を与え、交渉の主導権を握ろうとする偽装作戦かもしれないと憂慮する声も出ている」と指摘している。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「北朝鮮は今、韓国の防衛費と国民の血税にも言及している。米軍撤退を望む下心がみえみえ」「北朝鮮はどうせ核放棄なんてするはずない」「米軍を撤退させ、赤化統一を望んでいるんだ」「結局は米軍の撤退が目標」「そろそろ本性が出てきたな」など北朝鮮への批判の声が寄せられた。

また「在韓米軍が撤退したら、数カ月もしないうちに韓国は地獄絵図だ」と懸念する声や、「一時期米軍撤退を叫んでいた人々が今大統領府の中にいるけど、北朝鮮の報道と何か関係があるのか?」と疑う声も見られた。(翻訳・編集/三田)

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