バーゲン死亡事故の被害者、28万元の賠償を請求―重慶市

Record China    2008年7月27日(日) 14時35分

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25日、重慶市のカルフールで3人が死亡、30人以上が怪我をする惨事が07年11月発生したが、24日の第2回公判で被害者の1人がカルフールに28万元の賠償請求を行った。写真は05年、重慶市にあるカルフール。

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2008年7月25日、重慶晩報によれば、2007年11月10日、重慶市にある大手スーパーのカルフールでセール品の食用油に客が殺到し、3人が死亡、30人以上が怪我をするという惨事が起きた。24日の第2回公判で、被害者の1人がカルフールに対して約28万元(約420万円)の賠償請求を行った。

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賠償請求を行ったのは今年39歳の王果兵(ワン・グオビン)さん。王さんは事故に巻き込まれ、群衆の中で押されたことにより窒息、病院へ搬送された。病状は重く、47日経って退院してからも激しい頭痛やけいれんなどの後遺症が残った。関係部門の鑑定で、王さんの障害は6級(上限は10級)と認められた。

カルフールは当初、王さんに入院期間の医療費用を支払うとともに、8000元(約12万円)の一時賠償金などを支払い、後日正式な賠償を行うとの合意書にサインしていたが、障害等級が決定されると、カルフール側は賠償を拒否。王さんはカルフール側に賠償金と精神的苦痛による慰謝料として、合計28万元を請求することになった。

これに対しカルフール側は、王さんが負傷した事実は認めるが、王さんは年齢から言っても危険を予測することは十分可能だったとし、一定の責任を負うべきだと主張。一時賠償金の合意書については、多国籍企業として社会的責任を負うが、全責任を負うものではないとした。

王さんの弁護士は、カルフール側には安全管理を果たす義務があり、王さんにはいかなる過失もないと主張。最高人民裁判所は、損害は故意に発生させられたものではなく、カルフールの賠償責任の減免は可能だとしつつも、被害者には明らかな過失が認められないとして、カルフールの賠償責任の減免はできないとの見方を示した。カルフール側は和解には応じないことを表明しており、後日、裁判所により審判が下ることになる。(翻訳・編集/岡田)

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