<世界遺産>客家の集合住宅「土楼」、審査始まる―福建省

Record China    2008年7月3日(木) 11時27分

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2日、世界遺産への登録可否を審査するユネスコ世界遺産委員会がカナダのケベックで開幕。福建省の「客家(はっか)土楼」を推薦する同省政府代表団も現地入りし、審査の行方を見守る。写真は「客家土楼」。

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2008年7月2日、世界遺産への登録可否を審査するユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産委員会がカナダのケベックで開幕した。福建省の「客家(はっか)土楼」を推薦する同省政府代表団も現地入りし、審査の行方を見守る。新華社通信(電子版)が伝えた。

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この「客家土楼」は、福建省の山間部に居住する「客家」と呼ばれる人々が建てた集合住宅。その外観は独特で、四方を土壁が取り囲み外敵から身を守る作りになっている。大半が4階建てで、1階が台所、2階が倉庫、3階と4階が居住スペースというのが一般的。丸い形のものは「円楼」、四角いものは「方楼」と呼ばれる。その始まりは11〜13世紀の宋・元時代。

「客家」はもともと華北(黄河以北)に住んでいたが、戦火を逃れ南部に移り住んだ。そのため「客家」とは「よそもの」という意味がある。一族からは優秀な人材を多く輩出しており、中国「改革・開放の父」と呼ばれるトウ小平(とう・しょうへい)元国家主席や中国国務院の李鵬(り・ほう)元首相も客家人といわれる。

今回、世界遺産へ登録申請したのは、同省永定県を始めとする46か所の土楼群。世界遺産委は10日まで開催される。(翻訳・編集/NN)

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