<点描・北京五輪>朝倉浩之の眼・地下鉄も緊迫の警戒態勢〜安全検査始まる

Record China    2008年7月1日(火) 19時51分

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6月29日から、北京の地下鉄全駅で乗客の持ち物検査が始まった。今年はじめから5月までに、地下鉄では1500人あまりが禁止物品を持ち込んでおり、そのうち580件の「刃物所持」が見つかったという。写真は29日、地下鉄5号線立水橋駅での持ち物検査の様子。

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1週間あまりにわたって、所用で日本に帰国し、昨日、北京に帰ってきた。

日本は梅雨の真っ最中で、雨がちの天気だったのは当然のことだが、北京もまた、一日中、ぐずついていて、まるで梅雨のような空模様が続いている。口の悪い友人が「野口みずきの試走に合わせて(29日)人工降雨をやっているのでは?」などと言っていたが、ここ1週間ずっとこの調子なのだから、少なくとも「野口みずき」は関係ないだろう。ちなみに、以前行われたマラソンの五輪テスト大会の際は、この「人工降雨」によって、北京全域に雨を降らせたことを当局は公式に認めている。

 さて、もう一つ、北京の“変化”があった。29日から、北京の地下鉄全駅で乗客の持ち物検査が始まった。今年はじめから5月までに、地下鉄では1500人あまりが禁止物品を持ち込んでおり、そのうち580件の「刃物所持」が見つかったという。テロの危険性も指摘されており、今回の持ち物検査も、それに対応するものだが、普段、通勤で使っている地下鉄駅でも、大がかりなX線検査機が置かれ、制服姿の公安係員が金属探知機を持って、ものものしく立っている様子は決して普通ではない。いよいよ北京五輪が近づいてきたことを実感する出来事でもある。

 この検査は、基本的には大型のバックや袋類を持っている人に対して網羅的に行われ、小さな包みを持っている人に関してもランダム抽出によって、検査がされるそうだ。スタート初日は週末ということで、大きな混乱はなかったが、今日からは通勤ラッシュも始まる。多くの北京市民は、ただでさえ混雑がひどい地下鉄の状況に輪をかけるのではと心配している。当局は、「出退勤のサラリーマン、OLが持つ小型のバックは検査の対象外」として、「大きな影響はない」としているが、やはり、一部の駅では、検査のため行列に並ばされ、不満を唱える市民もいたようだ。満員時には、「地下鉄駅を封鎖して、乗客数を調整することもある」としており、検査の状況によっては、大きな混乱を招きかねない。ちなみに、検査は全て女性検査官が行うことになっている。

 

 なお、検査については以下のことが分かっている。

・乗り換えの乗客には安全検査は行われない(初乗りの乗客とルートが異なる)

・危険物に似せた模造品(銃剣など)の持込みは、購入時のレシートと一緒に

・ライターは一人5個まで持ち込み可

・ペットボトル飲料などは液体検査、もしくはその場で一口飲むことで持ち込み可

<注:この文章は筆者の承諾を得て個人ブログから転載したものです>

■筆者プロフィール:朝倉浩之

奈良県出身。同志社大学卒業後、民放テレビ局に入社。スポーツをメインにキャスター、ディレクターとしてスポーツ・ニュース・ドキュメンタリー等の制作・取材に関わる。現在は中国にわたり、中国スポーツの取材、執筆を行いつつ、北京の「今」をレポートする中国国際放送などの各種ラジオ番組などにも出演している。

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