高齢ドライバーの事故が増加する韓国、政府が対策を講じるもネットは懐疑的「日本の問題をそのまま導入?」「まずは実情把握を」

Record China    2018年1月28日(日) 5時40分

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23日、韓国メディアは、韓国政府が交通事故による死亡者数を大幅に減らすためのさまざまな対策を打ち出したと報じた。写真はソウルの駐車場。

2018年1月23日、韓国・SBSは、韓国政府が交通事故による死亡者数を大幅に減らすためのさまざまな対策を打ち出したと報じた。75歳以上のドライバーたちは免許適性検査を3年に1回受けなければならず、飲酒運転取り締まりの基準も強化することにしたという。

SBSによると、昨年11月、韓国南東部の慶尚南道(キョンサンナムド)昌原(チャンウォン)でオイルタンクを積んで走行中のトラックが中央分離帯に衝突、死者が出る事故が発生した。ドライバーは76歳の高齢者だったとされる。

現在、韓国内における65歳以上の高齢ドライバーは249万人と言われている。高齢ドライバーによる交通事故の件数も4年で2倍近く増えたという。

このような事故を減らすため、韓国では来年から75歳以上のドライバーに対し5年ごとだった運転免許適性検査を3年に1回実施することにした。また、これまで推奨内容とされていた交通安全教育も、適性検査とともに2時間ずつ義務的に受講しなければならない。

さらに、都心での車両の制限速度が来年から60キロから50キロに減速され、2020年からは運転免許学科試験の合格基準も現在の1種70点、2種60点からすべて80点以上に引き上げられる予定だ。この他、飲酒運転取り締まりの基準も現在の血中アルコール濃度0.05%から0.03%へと引き下げる案も推進されるという。

これを受け、韓国のネットユーザーからは「交通事故の原因をすべて高齢者のせいにするのはよくない」との主張が目立つ。日本と関連して「日本の高齢ドライバーの事故問題を慌ててそのまま導入したようだ」「日本人の目には韓国の30〜50代のドライバーも危なく映る」などの意見も寄せられるなど、「まずは実情をしっかり把握した方がいい」と対策に懐疑的な声が多い。

このほか「75歳以上の免許証は返納にして、代わりに公共交通機関を無料にしたり、タクシー料金を下げたりしたらいい」「いや、対象を70歳以上にすべき。75歳以上はそれほど運転をしないだろうし、一般ドライバーよりタクシーやトラック、バスなど運輸業に従事する高齢者の管理が必要」「20代のドライバーの教育も1年に1回行なうなど強化すべき。彼らが大事故の主犯」「それよりも法規違反の処罰強化が先」「飲酒運転の基準を強化さえすれば大丈夫だ」などさまざまな意見が挙げられた。(翻訳・編集/松村)

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