転換点、主要汚染物質排出量が初の低下―中国

Record China    2008年6月5日(木) 15時39分

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6月4日、中国環境保護部は07年に化学的酸素要求量(COD)、二酸化硫黄など主要汚染物質の排出量が初の低下を記録したと発表した。写真は汚染で真っ赤に染まった黄河。

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2008年6月4日、中国環境保護部は2007年に化学的酸素要求量(COD)、二酸化硫黄など主要汚染物質の排出量が初の低下を記録したことを発表した。環境保護部は「中国の環境保護対策は歴史的な転換点を迎えた」と評価している。中国新聞社が伝えた。

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環境保護部によると、火力発電所の脱硫装置設置率は05年の12%から48%に、汚水処理率も52%から60%にともに上昇した。汚染対策が普及していることを受け、COD排出量は前年比3.1%減の1383万トンに、二酸化硫黄排出量は4.7%減の2468万トンとなった。両指標がともに減少するのは初めてのこと。このほかにも大気汚染、騒音公害も改善傾向を見せている。

一方で、悪化が目立つのは海洋汚染、農村の環境問題。沿岸部では東海の汚染が深刻化、また湖、河川の富栄養化問題も突出している。環境保護部は河川及び海洋の環境保護対策開始を発表、飲用水源一級保護区内の汚水排出口、二級保護区内の違法排水は厳格に取り締まると言明した。農村の環境問題は生活汚染、工業汚染が深刻化し、飲料水の確保にも厳しい状況となっている。また、森林などの自然環境破壊も有効な対策が見つかっていないと深刻な現状が伝えられた。(翻訳・編集/KT)

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