<次期総統>「ひとつの中国とは中華民国」、部下の失言で北京当局に弁明―台湾

Record China    2008年5月4日(日) 8時30分

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5月1日、台湾次期総統の馬英九氏は香港鳳凰衛星テレビの単独インタビューを受け、「ひとつの中国とは中華民国」との認識を強調した。写真は台北にある総統府。

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2008年4月30日、行政院大陸委員会主任委員の頼幸媛(ライ・シンユエン)氏が「一中各表(世界に中国はひとつしかなく、中国とは台湾のことを指すという台湾側の解釈)の九二共識(1992年の香港会談で、中国と台湾がひとつの中国という認識の下に、それぞれの政治体制などを認めるという見解)を支持する」と明確に発表した。これは「一中各表」を辛うじて「九二共識」の前提とした設定、つまり台湾の独立路線を強めた設定となるが、これが与党をはじめ政界の強い批判を浴びている。台湾次期総統の馬英九(マー・インジウ)氏は5月1日、香港鳳凰衛星テレビの単独インタビューを受け、「九二共識は一中各表、一中各表は九二共識」と強調し、頼幸媛氏の発言を訂正した。5月2日、蘋果日報が伝えた。

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鳳凰衛星テレビは中国企業家の劉長楽氏が香港に設立したメディアで、中国で放映を許可されている数少ない海外メディアでもある。馬氏は中国で大きな影響力を持つこのメディアを利用し、北京当局に自ら弁解したといえる。

馬氏は北京当局に、台連党元主席の黄昆輝(ホアン・クンフイ)氏から「九二共識」を否定するように言ったとされる発端や過程について初めて釈明し、自分はこれまで「九二共識」を否定することに同意したことはなく、「この二つは同じこと。九二共識は一中各表、一中各表は九二共識」。共通点を見いだし、異なる点は尊重するという精神を改めて強調した。(翻訳・編集/中原)

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