日本に行ったら「深夜食堂」を探そう!―中国人学生

日本僑報社    2017年7月23日(日) 15時50分

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「深夜食堂」が中国で人気を博しており、このほど映画「続・深夜食堂」が中国で封切られた。「深夜食堂」が大好きだという浙江農林大学の蔡偉麗さんは、作文にその思いをつづっている。

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安倍夜郎氏の漫画が原作で、ドラマや映画にもなった「深夜食堂」が中国で人気を博しており、このほど映画「続・深夜食堂」が中国で封切られた。「深夜食堂」が大好きだという浙江農林大学の蔡偉麗さんは、中国人観光客の“爆買い”の現象と絡めて、自身の考え方を次のように作文につづった。

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日本に行って一番やりたいことは「深夜食堂」で美味しくて温かい料理を食べながら、日本人と一緒にお喋りすることです。「深夜食堂」は私の最も好きなドラマの名前です。このドラマは深夜しか営業していない風変わりな“めしや”を舞台に、やってくる客たちの人間模様を描いています。「深夜食堂」の最大の魅力は、主人公と客との交流です。

夜が更けてあたりがひっそりと静まってから、お客さんが平凡な料理を食べながら、世間話をするところが、私はとても好きです。その場のすべてに、本当の人間、本当の人生を感じます。無口なマスターが台所でお客さんの料理を作るのに忙しくしていて、できあがった料理は簡単ですが温かな情感を伝えてくれます。

私は日本に行って、そのようなお店を探したいです。お店に入ると、店員は親切な声で「いらっしゃいませ」と言ってくれるでしょう。席につくと、お茶とおしぼりはすでにテーブルの上に置いてあります。それから、美味しいものを注文します。中華料理に比べて、日本料理はより精緻で健康的です。小さな店の料理は食べる人に自分の家のような温かさを感じさせます。日本料理はあっさりしていますが、栄養価と外見も重視しています。

食文化はいつの時代でもその民族の特徴を反映します。日本料理ももちろんそれに当てはまります。中国人は、日本の文化に対して、日本の女性に感じるのと同じ印象を抱いています。さわやかだけれど、今ひとつ実像が掴みにくいような感じです。でも料理なら、食べれば味を直接感じることができますから、しっかり実像を掴むことができます。だから、日本料理を食べるのは日本文化を理解するのに良い方法です。

料理屋の中では、あなたの隣に座るのは仕事が終わったばかりの会社員かもしれないし、たくさんの経験を積んだお年寄りかもしれないし、勉強の息抜きに来た学生かもしれません。日本人と中国人の、飲食店での振る舞い方はかなり違います。日本人はいつも料理を残さないできれいに食べています。料理を残すことが多い中国人と比べて、日本人のこの習慣はとてもいいと思います。隣の人とお酒を飲みながら、本音や悩みなどを言います。そうすれば、日本の普通の人々の生活や考え方を本当に理解できると思います。

爆買いした物は遅かれ早かれ必ず壊れます。しかし、あなたが食べた料理のその味はきっといつまでも忘れないでしょう。日本の文化を体験したら、日本に対する印象はもっと深まります。これはお金では買えないものです。(編集/北田

※本文は、第十二回中国人の日本語作文コンクール受賞作品集「訪日中国人『爆買い』以外にできること」(段躍中編、日本僑報社、2016年)より、蔡偉麗さん(浙江農林大学)の作品「一度『深夜食堂』へ行こう」を編集したものです。文中の表現は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報社の許可を得て掲載しています。

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