男子陸上短距離、中国と日本のガチンコ勝負時代突入―中国紙

人民網日本語版    2017年5月17日(水) 5時20分

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このほど上海で開催された陸上の世界最高峰シリーズ・ダイヤモンドリーグで2004年アテネオリンピック男子110mハードル金メダリスト劉翔に継ぐスターが登場した。

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このほど上海で開催された陸上の世界最高峰シリーズ・ダイヤモンドリーグで2004年アテネオリンピック男子110mハードル金メダリスト劉翔(リウ・シアン)に継ぐスターが登場した。蘇炳添(スー・ビンチャン)選手が13日夜、世界の強豪を制して男子100メートルで優勝し、同大会で最も輝かしい「ダイヤモンド」を中国にもたらしたのだ。その後、謝震業(シャ・シンギョウ)選手が200メートルで中国記録を塗り替えた。これにより、中国ではポスト・劉翔となる男子短距離走の選手が育っていることが示された形だ。今回は、日本の桐生祥秀選手がフライングを犯して失格となったため、男子100メートルは、中国と日本が1位を争う展開にはならなかった。しかし、8月に英ロンドンで行われる世界陸上競技選手権大会の男子リレーにおいて、中国の最大のライバルが日本であることに変わりはない。北京青年報が伝えた。

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▼上海大会で中国のニュースプリンター登場

劉翔が現役を引退して以降、中国はニュースプリンターの登場を首を長くして待っていたが、ついに蘇選手が登場した。

蘇選手がトップの10秒09のタイムでゴールを駆け抜けると、上海八万人体育場には割れんばかりの大歓声が上がり、その大きさは劉翔が金メダルを取った時にも劣らぬほどだった。

ダイヤモンドリーグは、世界のトップレベルのアスリートしか招待されない。今回の男子100メートルも例外でなく、そこで金メダルを獲得したということは、蘇選手が高い実力を誇っていることを示している。

▼中国、男子100メートルに新星登場

唯一、中国の観客がやや満足していないのは、100メートル決勝に中国からは一人しか出場しなかった点だ。ただ、謝選手が200メートル決勝で20秒40というタイムをたたき出し、中国記録を塗り替え、中国の観客たちを大いに喜ばせた。謝選手は、中国短距離走界のバトンをしっかりと受け取ったことを実力で証明した。

昨年のブラジル・リオデジャネイロ五輪の男子100メートルで、謝選手は10秒08をたたき出し、張培萌(チョウ・ バイホウ)選手や蘇選手に継ぐ選手と呼ばれるようになった。

本当の意味で今後を担う選手になれるかはさておき、謝選手は8月のロンドン世界陸上の出場権をまず獲得しなければならない。「今後も100メートルの試合に出場して、同大会の参加標準記録10秒12をまず出したい。そして、9秒台を出す次の中国人選手になりたい」と謝選手は話した。

▼リレーで中国と日本のガチンコ勝負に期待

ダイヤモンドリーグ上海大会では、中国と日本の対決に大きな注目が集まっていた。しかし、桐生選手が失格になり、ケンブリッジ飛鳥選手とサニブラウン・ハキーム選手も実力を発揮できなかった。それでも、中国のコーチは、「世界選手権の男子リレーでは、やはり日本が最大のライバル」と警戒している。

蘇選手はこれまで、日本のナンバーワンスプリンター・桐生選手と対決する機会があったものの、いずれもすれ違いに終わっている。桐生選手は、「思いもよらず失格になり実力を発揮でなかった。蘇選手と対戦する機会を逃してしまいとても残念」と肩を落としながらも、「世界選手権で対戦するのを楽しみにしている」と語った。

中国の短距離走のコーチらは、ロンドン世界選手権の400メートルリレーにおいて、日本と火花を散らしている。日本はリオデジャネイロ五輪で銀メダルを取り世界中を驚かせ、中国リレーチームにとって最大のライバルとなった。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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