韓国仁川空港の“キム・ヨナ像”、大不評で撤去も論争続く=韓国ネット「像の制作はもうやめて」「ヨナは怒りに震えている」

Record China    2017年9月4日(月) 17時23分

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3日、韓国メディアによると、韓国のインターネット上で不満の声が相次いでいた仁川国際空港の「キム・ヨナ像」についての論争が続いている。写真は仁川国際空港。

2017年9月3日、韓国・オーマイニュースによると、韓国のインターネット上で不満の声が相次いでいた仁川国際空港の「キム・ヨナ像」についての論争が続いている。

韓国のインターネット上ではこのほど、仁川国際空港に設置された現役時代のキム・ヨナを連想させる銅像が物議を醸していた。衣装とポーズがバンクーバー五輪でのキム・ヨナのフリーの演技を思わせるこの銅像に対し、ネットユーザーからは「顔が不細工」「全く似ていない」「外国人観光客にとって韓国の第一印象となる空港に設置するにはクオリティーが低過ぎる」などと不満の声が相次いでいた。さらに、銅像がひび割れた氷の上に立っている点についても「一体何を意味しているのか」「不適切だ」と指摘する声が出ていた。

仁川国際空港にはキム・ヨナを連想させる銅像以外にも、アイスホッケーやスピードスケートの選手、2018年平昌五輪のマスコットキャラクターの銅像が設置された。これらの銅像を制作するのに約1億ウォン(約970万円)が投入されたという。

これに関し、仁川空港公社は「江原道から平昌五輪をPRする銅像を設置してほしいと要請があった。銅像は五輪が終わるまで展示する予定」と明らかにした。また、江原道関係者は「五輪の種目をPRするためのものだが、キム・ヨナ選手をモデルにしたのではない」と説明した。ところが、現在はキム・ヨナを連想させる銅像だけが撤去された状態になっているという。仁川空港公社のPR担当者は「私たちは場所を提供したのみ。平昌五輪組織委員会と江原道が排他的な使用権を持っているため銅像の設置や撤去については何も知らない」と述べた。

江原道関係者は「問題が大きくなったため銅像の制作会社が撤去を決定した。別の銅像を設置するかどうかは協議中だ」としつつ「江原道は追加費用を支払う考えはない」 と強調した。

今回の騒動について、仁川の強制徴用労働者像を制作したイ・ウォンソク氏は「具体的な対象を連想させる銅像は肖像権の問題が発生し得る」とした上で「設置後に批判を受けて撤去した点などを考えると、過程と手続きに対する疑問が生じる。さらに、制作費用とクオリティーの問題はもっと深刻のようだ」と話している。

これについて、韓国のネットユーザーからは「1億ウォンのうちいくらくすねた?無駄遣いするくらいなら写真を展示した方がいい」「韓国の公務員のやりそうなこと。国にお金がないわけではない…」「税金の無駄遣いは脱税よりも悪質だ」など関係者の不正を疑う声が多く寄せられている。

また、「造形物や像の制作はもうやめて。代わりに花や木、芝生、ベンチを置こう」「生きている人の銅像を設置しないでほしい」と像の設置に反対する声や、「ヨナはもっと美しい。本人が見たら驚くだろう。撤去してくれてよかった」「キム・ヨナは怒りに震えているだろうな」などキム・ヨナを気遣う声も。

そのほか「この銅像を見て、誰が平昌に期待する?」と懸念する声や、「平昌五輪には問題が多過ぎる。開催権を返して関係者を捜査しよう」との声まで出ている。(翻訳・編集/堂本

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