<コラム>日本よりも速く教育の国際化が進む中国、私が家族を福岡に移住させる理由は…

竹田 慎    2017年4月18日(火) 23時10分

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中国での学校の教育方針が徐々に変化を見せている。私には娘が2人おり、中国で幼稚園からバイリンガルスクールに通わせてきて、3つの言語が母語になるような環境を与えることができた。写真筆者提供。

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中国での学校の教育方針が徐々に変化を見せている。私には娘が2人おり、中国で幼稚園からバイリンガルスクールに通わせてきて、3つの言語が母語になるような環境を与えることができた。

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中国の主要都市では、インターナショナルスクール(以下インター)は日本よりはるかに多い数で増え続けているが、それでもインターに入れたい親御さんの需要には追いつかず、入学するにも何倍もの競争率の試験を通過しなければならないということで、幼稚園からバイリンガルスクールに入れて、試験に挑むというような状況が富裕層の間では一般的になっている。

中国でのインターは、多様性があり、アメリカン、カナディアン、シンガポール系、台湾系、中国系などがあり、どこもほぼ80%以上の授業が英語で行われる。アジア系のインターだと中国語、唐詩、中国算数のクラスだけが中国人の先生で行われる。私の娘も1、2年生のころ、英語ではシンガポール式算数、中国語では中国算数の両方のクラスがあったことを覚えている。担任はすべてネイティブの英語の先生で、アメリカ人、カナダ人、オーストラリア人、イギリス人など多種で、入れ替わりが多いこともあり、私の娘たちも毎年担任が違う国の人という状況。良いか悪いかその影響で、彼女たちが話している英語もたまに、アメリカ英語だったり、イギリス英語だったり、ウェールズ英語だったりする。

今年の夏からは、北京の大気汚染のことも考えて、家族を日本へ移住させるべきと考え、前回号などでお話しした越境E-COMMERCEビジネス、医療ツーリズムをやりやすい福岡にも会社を作ろうと計画している。ちょうど中国の方針で今年あたりから、中国人のインターナショナルスクールへの過熱を防ぐため、中国人生徒は学校のクラスの70%以上を中国語で教えないといけないという要綱も教育委員会から出されているようで、日本に戻って国際人としての教育を続けさせるちょうどいい機会になりそうだ。

というのも、福岡は国際人の育成に力をいれているのだ。雙葉学園などは、グローバルコースという形で帰国子女の受け皿や国際人を育てるクラスがあり、50%以上がネイティブの英語の授業になっている。ずっと海外で会社を経営し、子供たちを海外で育ててきた私としては、日本はこのような学校をもっと増やし、国際ビジネス競争の中でコミュニケーション能力で負けない若い世代をもっと増やしていかないといけないと実感している。

■筆者プロフィール:竹田慎

Able Great Consultants Ltd CEO

米カリフォルニア州立大卒。95年より中国ゴルフビジネスに携わり、98年に北京竹田ゴルフを設立。香港では自身の海外経営の経験に基づいて、日本大手ブランドへの実践的海外市場戦略コンサルティングを展開中。

■筆者プロフィール:竹田 慎

米カリフォルニア州立大学卒。95年より中国に渡り、中国最初の国際ゴルフ試合、VOVLVO OPENの開催のために従事。98年に竹田ゴルフ設立。01年に健康用品の販売会社、三和トレーディング設立。のべ11ブランドの日本とアメリカブランドの中国総代理ビジネスとともに、加盟店を含めるとのべ320の小売店を中国全土に展開した経験をもつ。16年からはWECHATを使ったマルチネットワーク販売も開始。現在は、日本主要ブランド等の実践的海外コンサルティングも行い、海外有力代理会社の紹介、交渉から問題を解決するフィクサー役までマルチタスクをこなす。

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