<中華経済>原油高直撃、ついにディーゼル油販売休止が続出―中国深センなど

Record China    2008年3月18日(火) 13時16分

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18日付中華工商時報によると、国際原油価格が1バレル100米ドル以上の高値で推移していることを受け、深セン(広東省)、武漢(湖北省)、海口(海南省)など中国の一部都市でディーゼル油の供給不足が深刻化している。資料写真。

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2008年3月18日、18日付中華工商時報によると、国際原油価格が1バレル100米ドル以上の高値で推移していることを受け、深セン(広東省)、武漢(湖北省)、海口(海南省)など中国の一部都市でディーゼル油の供給不足が深刻化している。

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ディーゼル油の消費が多い深セン市では、原油高騰の波を受け、ディーゼル油の販売を休止するガソリンスタンドが続出。ガソリンスタンドの関係者によると、ディーゼル油の卸値は以前の1トン当たり6500元から6600元へと上昇しており、1リットル換算で5.60元となる。しかし、小売価格は物価局の規定により1リットル当たり5.28元と定められており、売れば売るほど赤字となる構図で、ディーゼル油が手元にあったとしても販売を休止せざるを得ない状況という。

また石油大手、中国石油化工集団(シノペック)の関係者によると、周辺の都市でディーゼル油を購入できなかったトラックが、深センに給油に来るケースも多く、同市のディーゼル油の需要をさらに膨らませ、需給不均衡を悪化させている。

中国では07年9月末、全国的な石油不足に見舞われた際、当局が中国石油化工集団などの大手石油メーカーに対し、石油製品の市場供給確保を強制的に命じた。市場関係者によると、今回の石油不足は現在のところ局地的なものであるため、当局がすぐに前回のような救済措置に乗り出す可能性は小さく、深センなどでは当面、供給不足の状態が続くとみられる。(翻訳・編集/HI)

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