<コラム>福原愛を襲うであろう「卓球以上のプレッシャー」、中華圏では当たり前のオキテがのしかかる

あこcn    2017年2月17日(金) 13時30分

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卓球選手の福原愛ちゃんが台湾人と結婚した。おめでたい。知り合いの子供が結婚したような気分だ。中華圏に関わる人間として、彼女の行動にある意味、卓球以上のプレッシャーが思い当たった。資料写真。

卓球選手の福原愛ちゃんが台湾人と結婚した。おめでたい。知り合いの子供が結婚したような気分だ。彼女は今、卓球は休養中で先ずは家庭を安定させるのだという。日本では卓球選手としてのキャリアを心配する声が多いが、私も中華圏に関わる人間として、彼女の行動にある意味、卓球以上のプレッシャーが思い当たった。

それは子供だ。

子々孫々血統を絶やさない意味や老後の親の面倒を見る意味もある、また中国農村部では子供は貴重な労働力だ。中国や台湾の結婚式の祝辞には必ず「早生貴子(早く子宝に恵まれますように)」という決まり文句が入る。中華圏は子供に対するこだわりが非常に強いのだ。

結婚すれば次は子供…これは現在の中華圏では絶対の掟(おきて)。

日本人なら大体天候の話題を出すように、中国人にも初対面同士の決まった話題がある。まず「あんた、どこの人?」と出身を確認し、「同郷だ」「行った事がある」「友達がいる」など話を合わせ、ある程度会話が進んだ後、極めて自然に、当然の如く質問する。

「子供は、何歳?」

私には子供がいない。夫婦で自由に暮らしている。しかし中国では、それは有り得ない選択のようだ。子供は「いて当然」なのだ。なので、それなりの年齢と思しき私に、当然のように必ず「子供は、何歳?」と無邪気に聞いてくるのである。「もしかすると、いないかもしれない」という例外は毛頭、頭に浮かばないようなのだ。

「いや〜いないのよ」と返す私に中国人は「それはいかんだろう。子供は必要だ。日本はそういう医学も発達しているだろうから…」「それはダメよ!子供がいなくてどうするのよ!あんた年いくつ?頑張らなきゃ!」頭からダメ出しの上、具体的な医療アドバイスや叱咤激励をくれる人が多い。

台湾人は大体「おお、ごめんなさい…」と謝って沈黙する(これも、つらい)。または「DINKS(ディンクス)だね!自由でいいね!」と無理矢理笑顔を作ってくれたりする(更に、つらい)。

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