伝統食品「ちまき」にも国家規格導入へ、市民からは「やり過ぎ」の声―中国

Record China    2008年3月5日(水) 11時49分

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3月3日の報道によると、中国の伝統的な食べ物「ちまき」の製法にも、国家規格が制定されることになった。今年1月の「マントウ(中華式蒸しパン)」に次ぐ規格導入に、「国は庶民の食べ物に口をはさむな」との声が聞こえそう。写真は「ちまき」を買い求める南京市民。

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2008年3月3日、新華ネットの報道によると、早ければ今年後半から中国の伝統的な食べ物「ちまき」にも、国家規格が制定されることが明らかになった。「マントウ(中華式蒸しパン)」についてはすでに今年1月1日からの国家規格が施行されているが、その細かすぎる規定に「やり過ぎ」と反発の声が後を絶たない。

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国家標準化管理委員会から、「ちまき」の国家規格の準備を委託されたのは、浙江省の食品加工メーカーである五芳斎集団。まだ作業はまだ助走段階というが、「今年下半期には完成できる」としている。「例えば甘口のちまきなら砂糖の量はどれだけ、という風に具体的な分量が定められる」と担当者は語っている。

現在市場に出回っている製品は、小さい工場で手作業で作られたものがほとんど。「合格」のハードルが高くなれば、それだけコストも跳ね上がる。零細企業にとっては死活問題だ。逆に、今までこうした“安くて手軽な”製品に勝てなかった大企業にとっては、規格化による大量生産は追い風となる。今後、一部大企業が市場を独占することで大幅に値上がりし、庶民の口から遠のくことも現実味を帯びてくる。

実際に市民の声を聞いてみると、「マントウ」や「ちまき」のような伝統食品は、「衛生基準に達していて、味が良ければそれだけで十分」という意見が圧倒的のようだ。(翻訳・編集/NN)

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