朴大統領の「空白の7時間」は迷宮入りか?セウォル号事故前日の行動も不明=韓国ネット「逃げ隠れする人が犯人」「死んでも隠し通す気だな」

Record China    2017年3月6日(月) 18時50分

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6日、韓国・旅客船セウォル号の沈没事故当日の朴槿恵大統領の行動をめぐるいわゆる「空白の7時間」問題が迷宮入りする可能性が出てきた。写真はセウォル号事故に関する朴大統領の対応を糾弾するビラ。

2017年3月6日、韓国の国政介入事件について政府から独立した立場で捜査を行ってきた特別検察チーム(特検)が捜査結果を発表した。捜査対象となったあらゆる疑惑のうち、旅客船セウォル号の沈没事故当日の朴槿恵(パク・クネ)大統領の行動をめぐるいわゆる「空白の7時間」問題に関しては真相究明に至らなかったといい、事故から3年近く尾を引くこの問題は迷宮入りする可能性が高くなった。韓国・聯合ニュースなどが伝えた。

特検は捜査結果の発表の中で、2014年4月15日夕方からセウォル号事故が発生した翌16日午前10時ごろまで、朴大統領が何をしていたのか、またその間に違法な美容施術を受けていたのかどうかについて「依然として確認できなかった」と明らかにした。朴大統領の諮問医を務めた大学教授や、大統領に美容整形施術を行っていた民間病院の院長などに当時の行動について聞き取りを行ったが、いずれも当日は地方などに遠出していたとの証言が得られ、「7時間」とは「無関係と確認された」という。

一方、特検は発表資料に、朴大統領の顎部分に注射痕のようなあざが見える写真を掲載している。セウォル号事故前日の15日にはなかった痕が、事故翌日の17日と21日の顔写真に写っているとするものだ。

しかし、大統領府の家宅捜索が大統領府側の反発などから不発に終わり、朴大統領の対面での取り調べも実現できなかったことから、特検が確認できたのはここまで。捜査の陣頭指揮に当たってきた朴英洙(パク・ヨンス)特別検察官は「セウォル号の7時間に関連した大統領の具体的な行動を明らかにするには限界があった」とし無念さをにじませた。

この報道は韓国で大きな注目を集め、ネットユーザーから多数のコメントが寄せられている。コメント欄には「お疲れさま。特検が誇らしい」「特検の皆さん、ありがとう!」「朴検事が声を詰まらせた時、僕もじーんと来てしまった」と、特検への感謝や慰労の声が多く並ぶ。

また、「逃げ隠れする人が本当の犯人だ」「朴槿恵は心まで汚れている」「大統領が自分の口で堂々と語れないなんて、どれだけ汚いことをしたんだ?」「これだけは死んでも隠し通す気だな」「証拠隠滅も罪に当たるはず」と、大統領や大統領府を批判する声も。

さらに、「捜査の難しさは相当なものだっただろう。正義ある国にならなきゃいけないのに」「政権交代してまた捜査すればいい」「家宅捜索もさせてもらえずに明らかにできるわけがない。弾劾したらすぐに大統領府を捜索すべきだ」と、今後を見据える声も寄せられた。(翻訳・編集/吉金

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