<点描・北京五輪>朝倉浩之の眼・サッカー中国代表、“五輪バージョン”で臨む日本戦

Record China    2008年2月20日(水) 9時56分

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19日、中国・重慶で行われているサッカーの東アジア選手権は明日(20日)、いよいよ日本対中国の一戦を迎える。写真は19日の中国チームの練習風景。

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中国・重慶で行われているサッカーの東アジア選手権は明日、いよいよ日本対中国の一戦を迎える。

中国は戦術的には、「五輪バージョン」で試合に臨む。形式的にはベドロビッチ代表監督が監督席に座るが、実質上は、五輪代表の監督を兼ねるドゥイコビッチ総監督の色が前面に出た試合となりそうだ。

ドゥイコビッチがチームに口を酸っぱくして求めるのが“スピード”。ドゥイコビッチ、ベドロビッチ両首脳も、前回の日本対北朝鮮を見た上で、『スピードが大事』で一致している。日本はアジア一の中盤を持っているが、今回は中村俊輔、小笠原ら核となる選手はいない。『パスサッカー』を旨とする日本だが、北朝鮮戦は「パスミスが非常に多かった」と分析。北朝鮮と同じく、日本の中盤でのボールコントロールのリズムを崩すことで、ゲームの主導権を握るというのが、中国の戦術となりそうだ。

もう一つのポイントはサイドでの攻防。中国のサッカー専門紙「ゴールチャイナ」は、日本の弱点は『サイドバック』として、このサイドでの攻防がゲームのポイントと分析した。

そして、“サイドからのスピードサッカー”こそが五輪代表を率いるドゥイコビッチの中心“思想”でもある。

『ゴールチャイナ』は、特に日本の右サイドの内田篤人は『まだ若くて経験が少なく、能力は決して高くない』と分析。『左サイドでの攻防』に注目したい…としている。

日本対中国戦は20日、18:15(北京時間)キックオフ。過熱するサポーターに対応して、警備を倍にして、特別体制で臨むという報道もある。現状では、日本がテクニックその他、いずれも上回るが、単純な比較だけではない日中戦の面白さもあり、非常に楽しみだ。

<注:この文章は筆者の承諾を得て個人ブログから転載したものです>

■筆者プロフィール:朝倉浩之

奈良県出身。同志社大学卒業後、民放テレビ局に入社。スポーツをメインにキャスター、ディレクターとしてスポーツ・ニュース・ドキュメンタリー等の制作・取材に関わる。現在は中国にわたり、中国スポーツの取材、執筆を行いつつ、北京の「今」をレポートする中国国際放送などの各種ラジオ番組などにも出演している。

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