アヘン戦争の傷跡、円明園修復に70％以上が反対！―北京市

2007年12月19日、「円明園の修復に関するインターネット調査」が行われ、その結果が発表された。人民日報が伝えた。

【その他の写真】

それによると72．1％の人が「修復に反対」、4．4％が「部分的な修復なら賛成」、2．8％が「別にどちらでも良い」と回答している。アヘン戦争での「国辱」を忘れないために、あえてそのまま残そうという考えが大半を占めた。

「円明園は我々中国人に、常に屈辱の歴史を思い起こさせる。愛国教育には格好の教材だろう」、「廃墟となった円明園は、民族の悲劇を子々孫々に伝えるもの。修復は、百害あって一利なし」、「円明園は、イスラエルの『嘆きの壁』のように永遠に残されるべき」とネットの書き込みは、大半がその歴史的価値を訴えるもの。

また別の意見では、「修復に充てる予算を国民の福利・厚生に充てるべき」との声も。「巨額の税金を無駄にしないで」、「その予算を農村や西部地区のインフラ整備に費やすべき」、「過去の『贅沢の象徴』を修復して何になる。もっと未来の環境や教育問題を考えるべき」と税金の無駄遣いを指摘する声も多数挙がっていた。（翻訳・編集/NN）