出産ブームで出生数が年20%増の見込み、高齢化問題解決には至らず―上海市

Record China    2007年11月7日(水) 21時34分

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6日、上海では出産ブームにより出生数が年20%の増加幅と予想されるも、高齢化問題解決には至らないという見通しが発表された。資料写真。

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2007年11月7日、上海市は現在小規模ながらも出産ブームとなっており、これは2015年まで続くと見られるものの、人口のマイナス成長という状況には変わりがなく、高齢化問題が深刻化してきている。

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昨日、上海市人口計画生育委員会が記者会見を行い、2007年上半期の全市常住人口の出生数は7万6500人で、去年の同時期と比べて1万3400人増加しており、21.2%の上昇となったことがわかった。年末までの出生人口は1万6000人を超えると予想され、年間で20%前後の増加幅になると見られる。

同委員会の謝玲麗(シエ・リンリー)主任は、出生人数増加の主な原因は3点あるとしている。まず、“十五”期間(2001〜2005年)には上海市はすでに結婚・出産ブームに入っており、2007年はまた民間でいうところの「金猪年」(60年に1度しかない金運年)でもあることから、多くの新婚夫婦が「金猪年」の出産を望んだということ。次に、「両地婚姻」(別の地域同士の人が結婚すること)が増加し、近年では両地婚姻の割合が全市の結婚の3分の1以上を占めるようになった結果、出生数が増えることとなったということ。さらに、上海へ流入してくる流動人口も増加しており、上海の出産数の増加が加速されたということである。

しかし、謝主任は「今年の出生率は20%を超える増加幅ながら、短期的に上海の人口構造の高齢化問題を解決することにはならない」とし、「今後さらに7〜8年にわたってこの出生人口増加の勢いが続いたとしても、上海人口の死亡率は出生率を大きく上回る」と語っている。予測によれば、2008年の上海市常住人口の出生数は17万5000人前後に達すると見られている。(翻訳・編集/岡田)

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