サマソニ出演の台湾人気歌手、中国ライブ中止発表=台湾籍を捨てた「愛国歌手」のネット告発が発端―台湾紙

Record China    2015年11月28日(土) 11時10分

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27日、台湾の男性ミュージシャンのクラウド・ルーが、「台独(台湾独立)支持」を指摘されたことで、今月末の音楽フェスに続き、来月開催予定だった北京と西安でのライブも中止を発表した。写真はクラウド・ルー。

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2015年11月27日、台湾の男性ミュージシャンのクラウド・ルー(盧廣仲)が、「台独(台湾独立)支持」を指摘されたことで、今月末の音楽フェスに続き、来月開催予定だった北京と西安でのライブも中止を発表した。聯合報が伝えた。

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事の発端となったのは、台湾出身の男性歌手ホアン・アン(黄安)が今月20日、中国版ツイッター上でクラウド・ルーについて、「台独」傾向にあると指摘したもの。中台の「両岸サービス貿易協定」の批准に反対し立法院を占拠した昨年の学生運動で、クラウド・ルーも現地に赴き支持していたとの内容を投稿した。

ホアン・アンは01年に中国籍を取得し、近年は過激な発言をする愛国タレントとして知られた存在。先月にも、ある台湾人女性の「台独」活動を中国国務院に告発すると発表し、世間を騒がせたばかりだ。

今月末に広東省で開催される音楽フェスへの参加中止を発表していたクラウド・ルーだが、騒動の拡大を懸念して27日、来月12に北京で開催するライブの中止を発表。さらに続けて、同19日に西安で開催するライブについても中止を発表した。所属事務所側では、「主催側に迷惑をかけないため、話し合いの末に延期することを決めた」とコメントを発表している。

クラウド・ルーの北京ライブ中止発表の直後、ホアン・アンは中国版ツイッターで高らかに勝利宣言。「次の目標は西安だ」と投稿していた。

クラウド・ルーはキノコ頭と短パンがトレードマークで、愛嬌のあるルックスと親しみやすいキャラクターでも人気。今年8月には日本でサマーソニックにも出演している。今回の告発について、あくまで「反黒箱(権力者による密室での取り決めに反対)」であって、「反服貿(サービス貿易協定反対)」を主張しているのではない、と事務所を通じてその立場を示している。(翻訳・編集/Mathilda

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